女優の髙石あかりがヒロイン雨清水トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)。19日に放送される第119回の見どころを解説する。物語は残り7話で、27日に本編の最終話が放送される。
朝ドラ「ばけばけ」第119回(3月19日放送予定)ポイント
八雲(トミー・バストウ)の執筆活動が難航
トキ、八雲がなくしたブードゥー人形の代わりの人形を作りはじめる
そんななか八雲宛に次々と手紙が届く
朝ドラ「ばけばけ」第24週「カイダン、カク、シマス。」(第116~120回)ストーリー展開(ネタバレあり)
レフカダ・ヘブンが「雨清水八雲」になって10年。一家は東京・大久保へ移住し、八雲・トキ夫婦と長男の勘太(ウェンドランド浅田ジョージ)と次男の勲(柊エタニエル)、両親の司之介(岡部たかし)・フミ(池脇千鶴)、女中のクマ(夏目透羽)という大所帯で生活。八雲は帝大教師として月400円の収入を得て、家族は幸せな毎日を送っていた。しかし、八雲の体調には陰りが見え始め、米国にいる元恋人のイライザへの手紙に、亡くなった父と同じ53歳になった不安と、最後の一冊への執念を綴った。ニューヨークにいるイライザは編集部での会議で八雲の新著を提案するが、八雲は「終わった作家」として扱われ、反応は冷ややかだった。
実は八雲は、すでに帝大を解雇されていた。家族に打ち明けられないまま、毎日出勤を装ってはミルクホールへ通い、一人ため息をつく日々。そんな八雲の異変に気づいたのが義父の司之介で、職を失い居場所をなくした八雲に、かつて武士の時代が終わり「世の中にいらない」と言われた自分自身の過去を重ね、「わしらは仲間じゃ」と声をかけた。2人は牛乳で乾杯。秘密を共有した司之介は誰にも言わないと約束し、「安心して仕事を見つけてベストセラーを書け」と励ました。
2人が帰宅すると、熊本時代の書生、錦織丈(杉田雷麟)が遊びに来ていた。現在、帝大の研究室で働く丈に対し、司之介は「知っちょるのか?…あの話じゃ」と確認。丈が「あの…ああ先生が帝大を解雇…」と言いかけると、司之介は「言うな!」と制止した。「お主の一言で桃源郷が地獄になるけんの」と釘を刺し、家族で自分だけが知る秘密を厳守するよう命じた。
書斎の八雲は、いまだ浮かばぬ構想に苦悩していた。「ベストセラー…オワリニンゲンジャナイ…」と、自分に言い聞かせていたが、ペンはまったく進まない。
居間では、司之介が家族に八雲の意気込みを伝えていた。トキが「次はどげな本を書かれるんでしょうね」と期待を寄せると、子供たちが「僕でもわかる本がいいな」と口をはさんだ。周りに、本当に勘太の父は本を書いているのかとイジられ、勲も「雨清水八雲なんて知らない」と言われたという。フミと司之介は、八雲が書く本は内容が難しいと説明。トキも、子供がわかる本など書かず、大人でも丈のような学がないと理解できないものだと強調し「だけんちゃんと勉強せないけんよ、パパの本読みたかったら。ええね」と子供たちを諭した。
丈は、ミルクホールで八雲に自伝を書いてみるのはどうかと提案。八雲は、自分は偉人ではなく、誰も自分には興味がないのでベストセラーにはならないと言った。新しい仕事も見つからず、まもなく新学期が始まる。八雲は時間がないと焦った。その後、机に座りペンを握るが、何も書けず、子供たちの「パパ!」という声に八雲のイライラが爆発する。ぼんやり立ち尽くし、庭を眺める八雲の姿を司之介が少し離れたところから見ていた。
トキはそんな夫を散歩へ連れ出し、大学がもう少し暇になればもっと散歩に出かけられるのにと気遣った。訪れた寺の「坊さん」になりたいという八雲に、トキは「では、生まれ変わるしたら、この寺、坊さんなりましょう」と述べた。八雲は、生まれ変わるなら「蚊」になりたいとし、「ニクイヒト、サシマス。ダイガク、ガクチョウ、サシマス」と言ってトキを笑わせた。
その頃、イライザは八雲の手紙を読んでいた。そこには、八雲が大学を解雇され、新しい職を探しているが、良い返事が得られていない現状が綴られていた。
「ばけばけ」第119回 見どころ
八雲の執筆活動は難航。頼みのイライザや関係者からの手紙の返事も届かず、焦りが募っていく。一方、トキは夫の成功を祈り、八雲がなくしてしまったブードゥー人形の代わりの人形を作りはじめる。そんななか、八雲宛に次々と手紙が届く。待ちわびた手紙を見た八雲は…。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

