帰省した幼馴染みと、お気に入りの居酒屋へ
小夜さんには智子さんという、幼少期から仲の良い同級生で幼馴染みのような存在がいました。そんな智子さんから久々に地元へ帰省するとの連絡をもらい、ずいぶん前から楽しみにしていた小夜さん。帰省後の計画を立てるのも楽しかったと振り返ります。「お互いに待ちきれなくて、帰省したその日に待ち合わせ。私がお気に入りだった会社近くの居酒屋で会うことになりました。話したいことも山積みだったので、個室もあって料理もおいしく、スタッフも気さくで雰囲気も抜群というその店がピッタリだと思ったんです」
その居酒屋は小夜さんが数か月前、ほかのお店がいっぱいだったため同僚とたまたま行ったことが来店のキッカケでした。そしてスタッフの対応や料理のおいしさからすぐにベタ惚れ。お気に入りのお店として利用するようになっていたのです。
近況を報告しあい、話は盛り上がる
「智子も居酒屋をすごく気に入ってくれて、話も盛り上がりました。まずは、お互いに近況報告。智子のほうは仕事で大事なプロジェクトを任されることも出てきて、多忙ですれ違いになった彼氏と別れてしまったと嘆きはじめたので、その愚痴を1時間くらい聞いていました」
小夜さんはその後、自身の近況を報告。最近は体力づくりとダイエットにハマっていること、プロテインを取り入れ食事内容を変更、たんぱく質を積極的に摂取しながらYouTubeを見て筋トレ、自宅周辺を走るのが日課になっていることなどを話しています。「面白味がない私の話にも智子は楽しそうに耳を傾けてくれました。智子は昔から話を引き出すのが上手いんです。『どの辺りを走ってるの?』からはじまって『その店って、まだあるんだ? 懐かしい!』と会話をどんどん盛り上げてくれました」
そしてあっという間に迎えた閉店時刻。翌日からも智子さんとの楽しい時間を過ごしていた小夜さんでしたが、その日あたりから違和感を覚えるようになります。ときどき後をつけられていると感じたり、自宅周辺に妙な気配を感じたり……。
「郵便物が漁られているように感じたこともありましたが、証拠もないため警察に相談するのも難しいと思ったんです。それも含めて男友だちに相談してみたところ『ひとまず正体を突き止めてみよう』ということになりました」

