バリウム検査後に下剤を飲まないとどうなる?メディカルドック監修医が、便が固まるリスクや腸閉塞などの合併症を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「バリウム検査の下剤を飲まない」とどうなる?効かない場合の対処法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
バリウム検査とは?
バリウム検査は、X線を使用して食道、胃、十二指腸などの消化管の状態を調べる検査です。造影剤として使用されるバリウムは白く粘性のある液体で、飲むことで消化管の内側の壁がX線に鮮明に映し出されるようになります。この検査により、胃炎の有無や潰瘍、腫瘍、ポリープ、胃の動きの異常などを確認することができます。
バリウム検査後に下剤を飲まないとどうなる?
便秘・バリウム宿便
検査後に下剤を飲まなかったり、飲んでも効果が不十分だったりすると、バリウムが腸内で固まって便秘になります。お腹の張りや痛みを感じることもあります。便秘が進行すると、バリウムが石のように硬い塊(バリウム宿便)となり、自然な排便が非常に困難になります。
腹痛・腹部膨満感
バリウムが腸内に停滞することで、お腹が張って苦しくなったり、鈍い痛みや強い腹痛を感じたりすることがあります。腸の動きが悪くなることで、腸内のガスが溜まりやすくなり、腹部膨満感が強くなります。
腸閉塞
最も重篤な合併症の一つが腸閉塞です。固まったバリウムが腸管を完全に塞いでしまい、便やガスが流れなくなります。吐き気、嘔吐、腹部の膨満感、腹痛などの症状が現れます。腸閉塞は入院を要する状態であり、放置すると腸に穴があく(腸穿孔)など命に関わる事態に発展する可能性があるので注意が必要です。
憩室炎
腸管に小さな袋状の突起(憩室)がある場合、バリウムがその憩室に入り込んで炎症を起こすことがあります。腹痛や発熱、下痢などの症状が見られます。憩室炎は、炎症が進行すると腸管に穴が開いたり、膿がたまったりすることがあり、外科的な治療が必要になる場合もあり、気をつけなければなりません。

