女優の髙石あかりがヒロイン雨清水トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)。24日に放送される第122回の見どころを解説する。
朝ドラ「ばけばけ」第122回(3月24日放送予定)ポイント
庭で返り咲きする桜が意味するもの
久しぶりに妻のトキに魚の小骨取りをお願いする八雲(トミー・バストウ)
西向きの部屋の縁側に座り、夕陽を眺めながら2人が静かに語り合う
最終週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」(第121〜125回)ストーリー展開(ネタバレあり)
明治37(1904)年9月、八雲が怪談を書き上げてから数カ月が経過。季節は秋になり、米国から大きな荷物が届いた。中身は「KWAIDAN」。米国にいる八雲の元恋人、イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)からの手紙も同封されており、その手紙によると、米国でも人気で売れ行きも好調、イライザも面白いと絶賛しているという。その言葉を信じたトキと家族は大喜びだが、人知れずヘブンの表情は曇った。
「KWAIDAN」完成を祝うパーティーで八雲は得意のビフテキを振る舞った。帝大の研究室で働く錦織丈(杉田雷麟)もやってきて、トキのために日本語に訳した原稿の束を渡した。その晩、トキは食い入るように日本語に訳された「KWAIDAN」を読み、「パパサさん、ほんにありがとう…私のために」と改めて感謝。八雲は「ママサンコソ、アナタノハナシ、アナタノコトバ、アナタノカンガエ、スベテツマッテイマス。セカイイチ、ホンデス」と言って襖を閉めるが、その表情は暗かった。書斎で1人になり、米国の書評を読む八雲。それは「残念ながら子供だましの民話集に過ぎない」という酷評で、机の上の「KWAIDAN」を切なげに見つめた後、八雲は胸が急に苦しくなり、手で押さえて痛みに耐えた。
トキは翻訳版を子供たちに読み聞かせた。そこに外出していた八雲が帰宅。八雲はトキを呼び、「ヤマイ、エマシタ。ムネ、イタミ、スル」と説明し、「胸? 心臓ですか?」と尋ねるトキに「イエス」と答えた。病気なら寝ているように促すトキに、八雲は財産をすべてトキに渡すとし「コノ…イタミ、オオキクナッタラ、シヌデショウ」と明言。絶句するトキに、自分が死んでも決して泣かず、買った小さい瓶に自分の骨を入れてさびしい寺に埋めてほしいと頼んだ。「カナシム、ワタシ、ヨロコブナイ…。ママサン、コドモトカルタシテアソブ。イカニワタシ、ソレヨロコブ」。トキは「達者じゃないですか」と返すが、八雲は「タッシャナイ、イシャ、イイマシタ、ホント」と強調した。
その日の夕餉、トキは元気がない。昼寝から起きてきた八雲は平静を装い、胸の痛みは寝たら治ったとトキに伝えた。トキはその言葉に安堵し、涙を拭きながら「次、妙なこと言ったら、小さい瓶に入れますけんね」と軽口を叩き、ヘブンに謝らせた。
朝ドラ「ばけばけ」第122回 見どころ
子供たちの遊ぶ様子を見守るトキと八雲。庭には季節外れの桜が返り咲きしている。その桜を見た八雲は、日本に来た日のことを思い出していた。
ある日の食事時、ヘブンは魚の小骨取りをトキにお願いする。久しぶりのお願いに、昔を懐かしむトキと八雲。夕方。西向きの部屋の縁側に座り、美しい夕陽を眺めながら2人が静かに語り合う。
朝ドラ「ばけばけ」とは?
松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。28日に最終回が放送される。

