何事もなかったような義父の態度にモヤモヤ
せっかくの手土産だったカップケーキまで投げられ光景は、まるで悪夢のようでした。楽しいお花見のはずがとんでもない修羅場に変わってしまい、祥子さんは情けなさと恐怖で胸がいっぱいに。「義父はお酒が入ると本当に止まらないのだ」と背筋が冷えたといいます。ところが当の義父は、酔い潰れていたせいか騒動の記憶がほとんどなし。後日になっても悪びれる様子はなく、「お花見楽しかったなあ」と満足げに笑っていたそうです。周囲にかけた迷惑も、祥子さんが味わった屈辱も、まるで存在しなかったかのようでした。
そして今年もまた、何事もなかったかのように花見に誘われてしまい……。
「私的にはもう二度とごめんなのですが……夫と義母に『お願いだから祥子ちゃんも参加してよ? 前回みたいにならないように気をつけるから』と頼み込まれて困っているんですよね」いまだにあの日の異様な光景が脳裏に焼き付いて離れない中、果たして「気をつける」という言葉を、どこまで信じていいのでしょうか? 再び桜の咲く季節が来るのが怖い祥子さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

