胃ポリープの切除にはいくらかかる?メディカルドック監修医が、保険適用時の自己負担額や自費診療の目安、入院が必要となるケースの費用について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「胃ポリープの切除費用」はご存知ですか?保険適用・自費診療それぞれ医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)
佐賀大学医学部卒業。南海医療センター消化器内科部長、大分市医師会立アルメイダ病院内視鏡センター長兼消化器内科部長などを歴任後の2023年、大分県大分市に「わだ内科・胃と腸クリニック」開業。地域医療に従事しながら、医療関連の記事の執筆や監修などを行なっている。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本医師会認定産業医の資格を有する。
「胃ポリープ」とは?
胃の粘膜がでっぱり、内側に突き出たものを胃ポリープと呼びます。胃ポリープは主に3つのタイプに分かれています。ポリープの形態から胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、そして特殊型(炎症性・症候性・家族性)に分かれます。それぞれのポリープは内視鏡検査を行い、ポリープの形状を直接確認して見た目から判断したり、ピロリ菌感染の有無や周囲の粘膜の特徴などから総合的にポリープの種類を判断します。
胃ポリープの多くは良性であり、通常は経過観察をすることが多いです。しかし、ポリープが大きくなってがんが含まれる可能性が考えられたり、出血をきたし貧血の原因となる場合にはポリープを切除することを検討します。
胃ポリープの切除費用
内視鏡の検査や胃ポリープの切除は、医師が治療を必要と判断した場合には保険が適用されます。ここでは、胃ポリープの切除の費用を保険が適用された場合、自費診療の場合に分けて解説いたします。
保険適用の場合
胃ポリープの切除は保険が適用されることが多いです。胃内視鏡でのポリープ切除術を行った場合、保険3割負担の場合には自己負担金はおおよそ16000〜18000円程度となります。しかし、検査する医療機関の診察料や、検査の際の麻酔などの使用薬剤の違いにより費用は変わります。詳しくは検査予定の医療機関へ問い合わせください。
自費診療の場合
自費診療の場合の費用は医療機関によってさまざまです。胃ポリープの切除を自費診療で行った場合には、60000~100000円程度となることが多いですが、医療機関ごとに設定する料金が異なります。必ず治療を行う医療機関へ確認をしてください。
切除費用以外の費用
胃ポリープを切除する場合、切除費用の他にもかかる費用があります。例えば、診察自体にかかる診察料、内視鏡検査の際に麻酔を使用する場合にはこの薬剤の費用、ポリープを切除し悪性所見が無いか確認をするために病理検査を出す場合には病理診断料などがかかります。また、このほかにもピロリ菌の検査など追加の検査を行う場合には別途費用がかかります。医療機関の違いや、病変の個数や病変の状態などによっても費用は変わってくるため、詳細は直接受診する医療機関に問い合わせることをお勧めします。
入院が必要となった場合
胃ポリープの切除は外来で行われることも多いですが、次のような場合には入院が必要となる事もあります。
・ポリープが大きい場合
・ポリープが複数あったり、広範囲に切除部位がある場合
・出血しやすい病気があったり、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を内服している場合
・内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層隔離術(ESD)などの特殊な切除を行う場合
・患者さんの状態や病変の状態により切除前後の入院管理が必要と判断した場合
以上のような場合には入院の上、胃ポリープ切除を行います。一般的には3日〜1週間程度の入院となる事が多いですが、治療内容により異なることもあるため入院する医療機関へ確認を行いましょう。

