犬種によっても違う?犬の肌質の多様性

さらに注目すべきは犬種ごとの違いです。研究ではビーグル、マルチーズ、ミニチュアプードル、ポメラニアン、コッカースパニエルの5犬種が比較されました。
その結果、ビーグルは皮膚の水分量とpHが他の犬種に比べて高く、比較的うるおいのある肌質を持っていました。逆に、マルチーズやミニチュアプードルは水分量が低く、皮膚が乾燥しやすい傾向がありました。これは犬種による皮膚構造や脂質成分の違いが関係していると考えられます。
また、皮脂量については犬種間で大きな差は見られませんでしたが、個体差が大きく、一頭一頭の肌質を観察することが重要であることが示されました。
この結果は、犬種によって「皮膚トラブルに強いタイプ」と「乾燥や炎症に弱いタイプ」があることを示しています。例えば、乾燥しやすい犬種は保湿を重視したケアが必要と考えられますが、逆に皮膚がしっかりしている犬種でも年齢が上がると乾燥やpHの変化が出るため注意が必要です。
飼い主が覚えておきたいのは「同じシャンプーやスキンケアがすべての犬に合うわけではない」ということです。犬種や年齢による違いを意識しながら、その子その子の皮膚の状態に合わせたケアを選ぶことが皮膚病予防につながります。
まとめ

犬の肌質は犬種・年齢・性別によって異なります。特に高齢犬や乾燥しやすい犬種ではスキンケアが重要です。愛犬に合ったケアで皮膚の健康を守りましょう。
(参考文献:Vet Dermatol. 2025 Oct;36(5):689-695.)

