●「民」側から制度を牽引
バトンズと本格的なかかわりができたのは法律事務所に戻ってから。最初はユーザーとして、続いて顧問として、最後に入社を誘われた。
「ビジョンである『誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する』、『M&Aの成約ではなく、その先にある成功を追求する』という姿勢に惹かれました。地方の中小企業でもM&Aが現実的な選択肢になれば、後継者不足に悩む地方経済にもプラスになります」
現在は、自社M&Aプラットフォームにおけるユーザーの審査や規約の整備のほか、新サービスの開発、サイバーセキュリティ、各種コンプライアンス対応など、リーディングカンパニー側からM&Aの推進と業界の安全性を牽引する。
取材時のネクタイは、アワード表彰式のときにも着けていた“勝負ネクタイ”。「父の遺品なんです。父を知らないところに連れていってあげたくて」。父の背中から学んだのは「士業はその人自身が商品」、「生きる姿勢にビジネス上の価値が生まれる」ということ。受け継いだバトンを胸に、今後も全国の中小企業の支援に力を尽くす。
【プロフィール】 さらや・しょう 山形県出身。東京大学法学部卒、同法科大学院修了。2013年に弁護士登録後、センチュリー法律事務所で事業再生・M&Aを中心に扱う。2019年から中小企業庁で事業承継・M&A支援策の立案等を担当。2023年、M&Aプラットフォーマーの株式会社バトンズに入社。執行役員、CLO兼CCO。

