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「もう疲れた」性被害訴える女性検事の声届かず 第三者委の検証求めるも検察は“ゼロ回答”

「もう疲れた」性被害訴える女性検事の声届かず 第三者委の検証求めるも検察は“ゼロ回答”

大阪地検トップの検事正だった北川健太郎氏から性被害を受けたと訴えている現職の女性検事が3月31日、東京都内で記者会見を開いた。法務大臣や検事総長に要望していた第三者委員会による調査について、大阪地検から「回答を差し控える」と伝えられたことを明らかにした。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)

●2018年に性被害、5年後に申告して北川氏は逮捕

北川氏は大阪地検の検事正だった2018年9月、部下のAさんに性的暴行を加えたとして、2024年6月に準強制性交の疑いで逮捕され、その後、起訴された。

Aさんによると、被害を申告した後、庁内ではAさんに関する事実無根のうわさが広まるなどしたが、検察庁は十分な対応をとらなかったという。Aさんはこれまで複数回にわたり記者会見を開き、第三者委員会による検証を求めてきた。

Aさんは2026年2月、北川氏や副検事の女性、検察幹部、国を相手取り、計約8321万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴している。

さらに3月には、同様の被害者が二度と生まれないよう、第三者委員会による調査の実施を求める要望書を法務大臣と検事総長宛てに提出していた。

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●大阪地検「国賠を提訴されたので回答を差し控える」

Aさんは、対応の期限として指定していた3月31日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いた。

Aさんによると、3月23日に大阪地検の上野正晴・次席検事と面談し、復職に向けた対応として、公認心理師を週1回職場に常駐させることや、健康管理を担う医師を内科医から精神科医に変更すること、管理監督者を対象にハラスメント事例やトラウマ・インフォームド・ケアを学ぶ研修を実施することなどの説明を受けたという。

一方で、要望していた第三者委員会による調査については、「国賠を提訴されたので、訴訟外で、訴訟当事者には回答を差し控える」と伝えられ、事実上の「ゼロ回答」だったと明らかにした。

Aさんは国賠提訴前から第三者による検証を求めてきており、「予想もしていなかった、あまりにひどい回答だったので、正直受け止めきれていない」と述べ、こう続けた。

「何度言い続けても検察は何も動かないので、職を賭して当然やるべき第三者委員会の設置を求めてきました。でも、ゼロ回答だったので、私の声は届かないということを実感せざるを得ませんでした。飼い殺しにされるのももう疲れました」

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