女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。2日に放送される第4回の見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第4回(4月2日放送予定)ポイント
信右衛門(北村一輝)が病に
りん、看病してくれる人を雇うため家中のお金を集める
東京から戻った美津(水野美紀)と安(早坂美海)閉鎖された村に入れず
朝ドラ「風、薫る」第1週「翼と刀」(第1~5回)おさらい
明治15(1882)年。東京で蔑視に抗い毅然と生きる直美に対し、栃木・那須の農村で、元家老の娘・りんがはびのびと育っていた。父の信右衛門は維新前に武士を辞め農民となったが、母の美津は家柄を重んじ、娘たちに厳しくなぎなたを指導。元足軽の息子・竹内虎太郎(小林虎之介)は、家格の差を感じながらもりんに恋心を寄せていた。
そんななか、東京の叔父からりんに縁談が届く。妹の安は「立派な上がり」と身を乗り出し、戸惑う姉の代わりに上京を志願した。そんなある日、隣町でコレラが発生した。
信右衛門は、学問に励むりんに「世の風向きは変わる。己が頭で考え、行き先を決めろ」と説き、学ぶことは世を渡る翼となり、身を守る刀になると教えた。
村で行われた祭りで、りんは虎太郎と境内で見つめ合い、一ノ瀬家は幸せな時を過ごす。その晩、美津は縁談を進めるため安を連れての上京を決意。大切な着物を売って工面する妻に、信右衛門は「すまんな」と詫びた。東京のマッチ工場で働く直美は、不器用ゆえにわずかな給金しか得られず、不満を募らせていた。
美津たちが東京に行っている間、ついにりんの村でコレラが発生。看病のために雇われた世話人に心ない言葉を浴びせる村人たちの姿は、りんに衝撃を与えた。その頃、東京の街角でスリに遭った美津と安は、偶然居合わせた直美に助けられる。美津はスリを「でれすけ(バカ者)」と一喝し、金持ちから盗めと言った直美の発言も間違いだと諭した。後日、りんは絶望的な光景を目の当たりにする。虎太郎の家には「コレラ」の紙が貼られ、母の栄(岩瀬顕子)が隔離された。村ではコロリが本格的に流行。店は閉められ、町は閑散としていた。
同じころ、美津と安は上京して信右衛門の弟・信勝(斉藤陽一郎)に会い、縁談の話を進めた。美津は安に席を外させると、持参した着物と形見の帯を差し出し、頭を下げる。信勝はためらいつつも、10円でそれを引き取った。信勝は、信右衛門はこのまま出仕しないつもりなのかと尋ねた。美津は、土にまみれた信右衛門の手が好きだと言った。
りんは避病院から戻った虎太郎と会い、川原に並んで座った。涙をこらえて病院の様子を話す虎太郎。その手が震えているのに気づき、手を握ろうとするが、りんは寸前で手を引っ込めた。虎太郎は「もう帰れ。うつっといけねえから。でれすけ! 誰かに見られたらどうすんだ。一ノ瀬様まで村八分にさせる訳にはいかねえべ」と言って走り去った。
その日、りんは信右衛門から「論語」を教わった。「人は間違える。だが、過ちに気付いて改めないことこそが過ちである」。りんは虎太郎の手を握らなかったことを悔やみ、「ただしけど、間違えた気がする」と吐露した。信右衛門は「正しいとは難しいな」と述べた。そして避病院は噂されるようなひどいだけのところではないと思うとし「御一新の前も後も、世を治める者は同じく民のことを思っていると信じたい」と慰めた。信右衛門は、武士から農家に転じた経緯を語った。かつて主君が旧恩と新時代の板挟みで自害した際、殉じられなかった自責から武士を捨てて農民として生きていくことを決意したという。しかし今でも正解がわからず、「正しいとは難しいのう」と漏らした。父から教わった言葉をかみしめたりんは野菜の煮物を作り、虎太郎の家に届けた。
東京の直美は、下谷松町教会の牧師・吉江善作(原田泰造)から、伝道者にならないかと誘われた。生後すぐに捨てられ、教会を転々としてきた直美は、吉江に世話になっているが、自分には無理だとし、「私、嫌いなものばっかり。生まれつき家柄のいい人、そう、いい人も嫌いです…。誰より自分が嫌い。こんなこと言って吉江先生を泣かせて…」と続けた。
那須。りんが信右衛門から長刀の稽古を受けていたが、信右衛門が突然崩れ落ち、「うっ…」と苦しそうにして口を手で押さえた。
朝ドラ「風、薫る」第4回【見所】
信右衛門が病に伏し、りんは看病してくれる人を雇おうと家中のお金を集める。一方、見合い話を進めた美津と安は東京から栃木に戻ってこようとするが、村が封鎖されてしまい、家に帰ることができない。村境の橋で、美津は一ノ瀬家の元家臣である中村義正(小林隆)からあることを聞かされる。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり〜誰が私と恋をした?〜」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

