■受験生の親ができる一番大事なサポートとは
我が子の受験本番が近づくと、「何か声をかけた方がいいのではないか」「このままで本当に大丈夫だろうか」と、受験生である子ども以上に親のほうが不安や焦りを感じることもあるのではないでしょうか。
受験が近づくと、子ども自身も不安や緊張を口にする場面は増えるかもしれません。しかしそれは「大切なことに本気で向き合っている証」です。不安を感じないようにさせようとしたり、すぐに解決しようとしたりすると、かえって不安は膨らみ、集中力を奪ってしまいます。大切なのは、不安を否定せず「そう感じるのは自然だよ」と受け止めることです。不安が安心して外に出せる家庭環境では、不安は長引かず、子どもは自然と目の前の課題に意識を戻しやすくなります。親の役割は、不安をなくすことではなく、長引かせないよう支えることです。
また、親ができるサポートは合否などの結果について語ることではなく、「ここまで積み重ねてきた過程」を信じ、「今はいつも通り、目の前のことに集中していい」と伝えることです。意識を「今この1問」に戻せる環境を守ることで、子どもは身につけた力を発揮しやすくなります。
そして、子どもの集中力は、親の言葉以上に、親の表情や態度、空気感の影響を受けます。親が不安そうで緊張していると、子どもの脳は無意識に「危険な状況」と判断し、落ち着いて考えるモードから離れてしまいます。たとえ「大丈夫だよ」と声をかけても、親自身が落ち着いていなければ、その言葉は十分に伝わりません。親はまず、自分の不安を否定せず受け入れ、これまでの親子の努力や成長を振り返り、心から「大丈夫」と思える状態を作ることが大切です。親が落ち着いていること自体が、子どもにとって最も安心できる環境となります。
最終的に、受験本番において親ができる最高のサポートは、何かを付け加えることではなく、「余計なことを足さないこと」、そして「信じて任せること」です。親は代わりに試験を受けることも、一緒に考えることもできません。だからこそ、子どもが自分の力で「今この1問」に集中できるよう、安心できる環境を静かに守ることが、最も良い支援といえるのかもしれません。
参照:
受験本番で子どもが力を出し切れるために。親がすべき、たった3つのメンタルサポート―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる
(マイナビ子育て編集部)
