先日、私が住む地域で中学の同級会がありました。この同級会は5年に一度開かれるもので、顔を合わせるたびに懐かしい思い出話に花が咲きます。そんな中、会うたびに決まって同じ話をする同級生がいました。
会うたびに始まる「昔の武勇伝」
その同級生(Aさん)は、あいさつのようにこう言います。
「俺、◯◯できるからさ」
「昔は△△やってて、結構すごかったんだよ」
悪い人ではありませんし、同級生ですから、私はいつも適度に相づちを打ちながら聞いていました。ただ、話の内容は毎回ほとんど同じです。これまでどれだけ評価されていたか、どれだけ周囲から頼られていたか……そんな昔の話が中心でした。
気付けば、その日の会話でも「今」の話はほとんど出てきませんでした。
ふと聞いてみた、たった一つの質問
その日もひと通り語り終えると、Aさんは満足そうな顔でこちらを見ました。そこで私は、否定するわけでもなく、軽く笑いながらこう聞いてみました。
「そんなにいろいろ経験してるなら……じゃあさ、今一番楽しいことって何?」
すると、Aさんの表情が一瞬止まりました。「今?」と聞き返し、そのまま少し考え込みました。数秒の沈黙。周りにいた同級生たちも、なんとなく様子をうかがっていました。。

