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毎日のように痴漢されていた高校生→“バッグにつけるアイテム”で4ヶ月被害ゼロに。バッジ開発者の願いとは

毎日のように痴漢されていた高校生→“バッグにつけるアイテム”で4ヶ月被害ゼロに。バッジ開発者の願いとは

2025年7月上旬、一般社団法人痴漢抑止活動センター(大阪府)のXアカウント(@scbaction)が下記の内容とともに一枚の画像をアップしました。

「エスカレーターを使う時は、写真のように斜め前方を向いていると、後方にも視界が届くので盗撮されにくいです。

この乗り方が広がってほしい。(モデルさんをお願いして撮影しました)」

 「この乗り方が広がってほしい」と同センターは啓蒙します 同月、駅構内のエスカレーターで高校生である女性のスカート内に20代の男性がスマホを差し入れて盗撮した事件が発生。このニュースを受け、同センターのアカウントは“盗撮されにくいエスカレーターの乗り方”を投稿しました。

 つまり、斜め前方を向く立ち方は痴漢や盗撮に悩む女性にとっての自衛につながるというわけです。

 この投稿には、「もっと早く知りたかった」といった共感の声が寄せられた一方で、「なぜ女性が自衛しなくてはならないのか」「盗撮する側に注意喚起してほしい」といった批判的な意見もあがっていました。

 この乗り方の具体的な効果と根拠、そしてこの投稿の意図について、同センターの松永弥生代表理事に聞きました。

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――この乗り方をすることで、具体的にどういう効果があるのでしょうか?

松永:
多くの場合、盗撮はうしろからされます。なので、お尻をエスカレーターのレールのほうに向けることでお尻側が守れる。あと、半身になることで前方だけではなく後方にも視界が広がる。だから、うしろの人がちょっと怪しい動きをしたら気づきやすくなるという効果が見込めます。

もともと、この立ち方は私が警察のホームページで見つけた情報なんです。「すごくいいな」と思って。

――松永さんもこの乗り方は実践されていますか?

松永:
はい、やっています。私の場合、若い頃に比べたら痴漢にも遭わなくなっていますし、普段は丈の長いスカートをはいていることもあるので、エスカレーターの盗撮はそんなに心配はしていないのですが、丈の長いスカートでもそっとめくって盗撮する人がいるんですね。

――めくってまで盗撮するケースがあるんですか……。

松永:
試しに夫がシャツの裾を出しているとき、そっとうしろからめくってみたら、やっぱり気づかないんです。だから、「長いスカートをはいているから安心というわけじゃないな」と思い、あの姿勢で乗るようにしてます。

――じゃあ、効果は実感されているということですね。

松永:
はい。

「女性にばかり負担をかけるな」という声はたしかにわかる



――投稿されたポストを見て「この乗り方、なるほどな」と思いました。しかし、リプライ欄を見るとさまざまな意見が寄せられています。特に多かったのは、「自衛の仕方を拡散することで女性にばかり負担がかかる」「その前に痴漢は性犯罪だという教育を徹底すべき」という女性からの声でした。女性の身を守るための啓蒙のはずが、女性側からこのような反響があることについてどう思いますか?

松永:
私たちは2015年から痴漢抑止活動を行っているのですが、活動当初からそのような声はありました。

団体として最初に始めたのは、「痴漢抑止バッジ」(「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」等のメッセージが書かれた痴漢抑止が目的の缶バッジ)の配布でした。そのときも「女の子はなにも悪くないのに、こんな缶バッジをつけろと言うなんてひどい」と、女性からの反発はすごく多かったです。

そういったお声には、私も「そうだよね、そう言いたくなるよね」という気持ちです。だって、女性はなにも悪くないのだから。でも、現実ではそこまで気をつけなきゃいけないぐらい危険な世の中になっている。あの記事を読んだとき、改めてそう思いました。

――「女性にばかり負担がかかるのはおかしい!」と言いたくなる気持ちはわかるけれど、そういう手段を取ったほうがより身を守れる。だから、啓蒙は続けるということですね。

犯人を処罰してほしいのではなく、痴漢に遭いたくないだけ

松永:私たちの活動は「痴漢抑止」、つまり「痴漢に遭わない」ためのものです。でも、昔から多いのは「痴漢に遭ったらどうしたらいいか」という対策法でした。

たとえば、警察庁がつくった「デジポリス」という防犯アプリをご存知ですか? 痴漢に遭ったとき、女性は怖くて声を上げられないから「痴漢です。助けてください」という画面が出て、それを周囲の人に見せる形で助けを求めることができます。すごく素晴らしいアプリなのですが、言ってしまうと痴漢に遭ってからの手段でしかない。

私たちは痴漢をしてきた犯人を警察に処罰してほしいわけではなく、痴漢に遭いたくないだけ……というところで、「痴漢撃退」や「痴漢防止」よりも「痴漢抑止」の活動をしています。痴漢加害者がやめてくれればそれでいい。そういうスタンスです。

――これは男性側への呼びかけでもありますね。

松永:
そうですね。もちろん、男性側への呼びかけでもあります。



配信元: 女子SPA!

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