夫に先立たれ、子どもも独立。
定年後に残ったのは静かな家と長い時間だけで『これから孤独か』と感じていた女性。
そんなある日、気まぐれで参加した地域の催しをきっかけに、思いがけない変化が訪れます。
今回は筆者の知人から聞いた人生が動き出したエピソードをご紹介します。
孤独
当時、二人の子どもたちはとっくにお互い家庭を持って県外に暮らしており、夫は数年前に他界してしまっていました。
そのため、仕事一筋で生きてきた私に残ったのは、静まり返った家と定年退職という節目だけだったのです。
やりたいことも特にそのときは思い浮かばず、これから先の人生を思うと、不安ばかりが頭を占めていました。
『これからは孤独を感じる日々になるのね』
『せめて夫が生きてくれていたらよかった』
気晴らしのつもりが
それから退職後、やはり思っていたように時間だけは有り余っていた私。
でも、すぐに孤独感に耐えきれなくなり、気晴らしのつもりで地域の催しに参加したことが、最初の一歩でした。
何度かその後も参加して顔を合わせるうちに挨拶を交わす人が増え、気づけば会話も弾むように。
「一緒にどう?」
と誘われるがまま書道教室に通い始め、習いごとの楽しさに気づいた私。
さらにそこで出会った友人に
「やってよかったよ!」
とおすすめされて、頭の片隅で実は気になっていた英会話にも挑戦してみたのです。

