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一生の点眼じゃなくていい?緑内障の新たな選択肢「レーザー治療(SLT)」

一生の点眼じゃなくていい?緑内障の新たな選択肢「レーザー治療(SLT)」

本来の「排水機能」をメンテナンスする仕組み

目の中の水の出口である「線維柱帯(フィルター)」が目詰まりすると、眼圧が上がります。

  • 点眼薬: 水の産生を抑えたり、別の迂回ルートから水を抜いたりする対症療法的な側面があります。
  • SLT: 低エネルギーのレーザーをフィルターに照射して細胞を活性化し、目本来の排水機能をスムーズにする「根本的なメンテナンス」です。

世界が認めたエビデンス(LiGHT study)

2019年に医学誌『Lancet』で発表された大規模臨床試験「LiGHT study」により、緑内障治療の考え方は劇的に変わりました。未治療の患者にSLTを行った結果、3年経過時点で約74%が「点眼薬なし」で目標眼圧を維持できたのです。これにより、欧米のガイドラインではSLTを初期治療として検討することが推奨されています。

日本人に多い「正常眼圧緑内障」への有効性

日本人の緑内障の約7割は、眼圧が正常範囲内(21mmHg以下)で進行する「正常眼圧緑内障(NTG)」です。
「もともと眼圧が高くないのにレーザーが効くのか?」という疑問もありましたが、国内の多施設共同研究によって、日本人のNTGに対してもSLTが15%以上の眼圧下降をもたらす有効な手段であることが示されつつあります。

レーザー治療(SLT)のメリット・デメリット

副作用の軽減: 充血や色素沈着、全身への影響を避けられる。
QOLの向上: 点眼の手間や「差し忘れ」の不安から解放される。
低侵襲: 3〜10分程度の通院治療。痛みはほぼなく、保険適用。

注意点
個人差がある: すべての人に劇的な効果が出るわけではない。
進行度による: 病状によっては、従来通りの点眼や手術が優先される。

配信元: TREND NEWS CASTER