
福岡県柳川市の柳川市観光協会は、同市に新たに誕生した水上空間「掘床(ほりどこ)」を舞台に、その活用アイデアを募集する「掘床コンテスト」を開催している。
柳川に張り巡らされた掘割の新しい活用法

柳川市には、約930kmにおよぶ掘割(水路)が張り巡らされており、水とともに暮らしてきた文化がある。掘割のはじまりは古く、湿地帯だった土地に人が住めるようにするために掘られた水路だといわれている。掘った土で土地をつくり、そこにたまる水を生活や農業に活用し、柳川のまちは形づくられてきた。
しかし現在では、掘割は主に観光資源としての「川下り」に利用される場となり、かつてのように暮らしと密接につながる風景は減りつつある。そこで、掘割と人の距離をもう一度近づけられないかという想いから、水上に浮かぶ可動式の床「掘床」が誕生した。
連結や移動ができて個室空間をつくれる「掘床」

「掘床」は、水路の上に浮かべて使用する可動式の床。複数を連結することで広がりのある空間をつくることができ、配置や組み方によって、さまざまな使い方が可能だ。

「掘床」はユニット式になっており、用途に応じて複数の床をつなげることで、水上に広い空間をつくることができる。設計と製造を担ったのは、水門メーカー・乗富鉄工所。インフラ技術を応用して開発された。

マリンクラフトのオリジナル舟を使用し、柳川にある古くからの狭い橋も通過可能。約930kmある掘割の中を移動し、柳川の様々な場面・景色で使用することができる。

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また、周囲を囲って、プライベート空間をつくることも可能。水辺の体験をより多様化するためのしつらえ設計は、みずべデザイン室が行っている。
