NHKは9日、2028年放送の第67作大河ドラマが、伝記にも登場する幕末の人物、ジョン万次郎の生涯を描く「ジョン万」に決定したと発表した。主演は山﨑賢人、脚本は藤本有紀氏が務める。
これにより、2023年の朝ドラ「らんまん」、2025年の朝ドラ「あんぱん」、そして2028年の大河「ジョン万」と、6年間で高知県にゆかりのある著名人を主人公に据えたNHK看板枠が3作にのぼる。特定の県がこれほど短期間に集中して舞台となるのは、ドラマ界でも珍しい事態と言える。
全国的な知名度を誇る坂本龍馬以外の偉人たちにも次々とスポットが当たる現状は、まさに高知の「文化資本」の厚さを物語っているのかもしれない。朝ドラ2本に大河1本という、NHKの総力を挙げた制作ラインが特定の地域に重なるのは注視すべき点でもある。
大河ドラマ「ジョン万」
2028年放送予定。1841年に土佐清水で漁の最中に遭難し、米捕鯨船に救助されて渡米したジョン万次郎(中濱万次郎)が主人公。主演の山﨑が、帰国後に幕末の外交や開国に多大な影響を与えた波乱の生涯を演じる。脚本は連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」などを手掛けた藤本氏。主な舞台は高知県土佐清水市、米国など。
連続テレビ小説「あんぱん」
2025年度前期放送。高知県香美市ゆかりの漫画家、やなせたかし氏とその妻・小松暢さんをモデルにした物語。主演は今田美桜、夫役は北村匠海。脚本は中園ミホ氏。戦前・戦中・戦後の激動期を背景に、アンパンマンというヒーローが誕生するまでの夫婦の軌跡を描いた。
連続テレビ小説「らんまん」
2023年度前期放送。高知県佐川町出身の植物学者、牧野富太郎氏をモデルとした作品。主演は神木隆之介、脚本は長田育恵氏。独学で植物学を修め、「日本の植物学の父」として新種の発見や命名に情熱を注いだ半生が描かれた。高知の豊かな自然を映し出した映像も大きな話題となった。
またNHKでは、近年の作品以外で2017年にスペシャルドラマ「龍馬の遺言」(BSプレミアム)が放送されているほか、2010年の大河ドラマ「龍馬伝」(福山雅治主演)が、同県を舞台とした代表的作品として挙げられる。
