フリーアナウンサーの徳光和夫が11日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」に生出演。7日に多発肝腫瘍のため63歳で急逝した、元日本テレビアナウンサーの多昌博志(たしょう・ひろし)さんを悼んだ。
多昌さんはスポーツ実況のアナウンサーとして、プロ野球巨人戦や箱根駅伝などで活躍。昨夏に食事をしたという徳光も、日テレ時代の後輩を本当に耳に心地よいアナウンスで野球中継に「『多昌時代』というのを確立させた」と絶賛した。取材姿勢についても徳光は、巨人の原辰徳元監督が「チームの状況を含めて、巨人の選手のことも相手のことも本当によく知っておられて、話題の引き出し方も多いし、話すのはとても楽しみで、個性のある方が多い日テレの歴代アナウンサーの中でも極めて印象に残る人」と語り、元阪神の掛布雅之氏も「解説者としての勉強をさせてくれたアナウンサー。自分の良さみたいなものを多昌さんによって引き出してもらった」とコメントするなど、スポーツ関係者から厚い信頼を寄せられていたことを紹介した。しかし、本人の希望としてアナウンサーを「卒業」したという。
その転身について、徳光は「僕は多昌がこれからアナウンス(部)を仕切っていかなければっていうふうに思った」と回顧。当時の異動を思い返し、「アナウンサーを退くわけですよ。本人の希望だって言うんですけど。あれだけの人物、あれだけの名アナウンサーが辞めるわけでありますからですね。多分、何かあったんだと思うんでね」とおもんばかった。
営業に転じた後も多昌さんは「多昌が出てくると話がまとまった」と実力を発揮し、プレゼンの見事さはスポンサーが「こんなにうちの商品を勉強してくれたのか」と驚くほどだったという。そんな後輩との早すぎる別れに徳光は「本当に動揺してますよ」と悲痛な思いを口にした。
徳光和夫(とくみつ・かずお)1941年3月3日生まれ、東京都出身。立大卒業後、63年に日本テレビ入社。「NTV紅白歌のベストテン」や「ズームイン!!朝!」の司会で人気を博す。89年にフリー。現在は「路線バスで寄り道の旅」(テレビ朝日)、「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(ニッポン放送)に出演。

