女優の見上愛が奥田りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」。13日から始まる第3週「春一番のきざし」(第11〜15回)の見所を、前週を振り返りながら解説する。
朝ドラ「風、薫る」第2週「春一番のきざし」ポイント
りん、清水卯三郎(坂東彌十郎)の店で島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と対面
一ノ瀬美津(水野美紀)&安(早坂美海)親子も上京
直美(上坂樹里)身分偽って大山捨松(多部未華子)に接触→鹿鳴館へ
朝ドラ「風、薫る」第2週「灯の道」(第6~10回)ストーリー展開
栃木・那須。祝言を控えたりんは、縁談を案じる美津に、一ノ瀬家の娘として望んで嫁ぎ立派な「奥様」になると宣言した。一方、東京の直美は、同僚の罪をかぶって職場をクビになる。孤児の彼女は、宣教師・メアリー(アニャ・フロリス)に米国へ連れて行ってほしいと懇願した。
りんは18歳年上の亀吉(三浦貴大)のもとへ嫁ぐが、奥田家での生活は過酷で、冷淡な義母・貞(根岸季衣)や、学のある女性を疎む亀吉から雑に扱われる。りんは娘の環(宮島るか)を出産するも亀吉は興味を示さず。その頃、別の工場で働きながら英語の勉強を続ける直美は、街中で「鹿鳴館の華」捨松と出会う。「疲れた。私は本当にこの国のためになっているのかしら。何のために結婚したのか…」「さあ戦いましょう。これが私の人生」という捨松の英語が直美の心に残った。
ある晩、泥酔して帰宅した亀吉が寝ている環を無理やり起こそうとした。止めに入ったりんに逆上して暴れた際、倒れた行燈から障子に引火し、家屋が家事に。亀吉が妻子を置き去りにして母と逃亡するなか、命からがら環を連れて実家に逃げ込んだりんは「母上…。やめます。私、奥様やめる」と土下座した。美津は「負け戦を長引かせてはなりません」と言って東京にいる叔父・信勝(斉藤陽一郎)の住所と金を渡した。親子は幼なじみ・竹内虎太郎(小林虎之介)の助けで村を脱出。東京へと向かった。
数日間歩き続け東京に到着したりんだが、信勝の店はすでにつぶれており、家を明け渡すまでの2日間で仕事を探さなくてはならなくなった。一方、直美は渡印することになったメアリーに同行を志願するが、メアリーは拒否し、「直美は逃げることだけ? それで、インドで何をしますか?」と諭した。
りんの職探しは困難を極めた。途方に暮れていたところ、風で飛ばされた環の風車を直美が拾い、2人は出会う。直美は環にパンを分け与え、炊き出しを紹介。断ろうとするりんに、「くっだらない見栄張って。あんた士族でしょ? 私は、あんたじゃなくて、この子に食べさせたいの。あんた母親でしょ? 恥ずかしいの?」と苛立った。りんは「恥ずかしいですよ。娘にこんな思いさせて」と感情を爆発させたが、直美の案内で炊き出しへ。その後、環を直美に預け、再び仕事探しに出かけた。
断られ続け、ベンチにへたり込むりんの隣に、ハットをかぶった紳士(坂東)が座り、チョコレートを差し出した。初めて口にする味に驚くりんに、紳士は「何かお困りかね?」と声をかけ、「私が魔法で、外国へと連れていってさしあげましょうか?」とおどけた。りんは「だったら、この国を女が、あっ、ううん、男も。双六の目から外れた人も、生きていけるように変えてください」と頼む。紳士は「女も男も、強い人も弱い人もいて社会」と語り、「明日、訪ねてくるといい」と笑顔を見せながら名刺を渡した。名刺には「瑞穂屋 卯三郎」と書かれていた。
夜遅くりんが教会に戻ると、環は寝ていた。直美はりんの頬を叩き、「こんな時分まで何してたの? 環ちゃん、ずっと待って、泣いて…待って…」と責めた。りんは謝罪し、その晩は教会へ泊まった。翌日、名刺を手に日本橋の瑞穂屋へ向かったりんは、そこが何屋なのかわからず困惑した。
朝ドラ「風、薫る」第3週「春一番のきざし」見所
卯三郎の店「瑞穂屋」で働けることになったりんの東京で新生活が始まる。ある日、りんが外国人客の対応に困っていると、常連客の島田が助けてくれる。りんも接客のため、英語の勉強を始めることに。そんな折、母の美津と妹の安がりんを頼って上京。家族4人での暮らしが始まる。
直美は身分を偽って捨松に近づき、鹿鳴館で働き始める。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり〜誰が私と恋をした?〜」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

