毛抜きは「みんながいるとき」に
ある日、娘が学校に行っている間に、さっと夫の毛を抜いてしまったことがありました。夕方、その話をすると、娘は少し残念そうな顔をして「最近、パパの毛抜き見てない」と言ったのです。そして、娘から「今度は私がいるときにして!」とまさかのクレームが入りました。
それ以来、わが家では休日など、家族がそろっているときに毛抜きをすることが増えました。夫は相変わらず痛そうな表情を見せ、子どもたちはその様子を見て笑い、私は淡々と整える係です。すっかり流れが決まり、今では自然と「わが家の恒例行事」のようになっています。
毎日のひげ剃りという、なんでもない習慣から生まれた毛抜きタイム。夫にとっては試練かもしれませんが、家族にとっては笑いが生まれる大切な時間になっています。年齢を重ねて増えていくのは、白髪や耳毛だけではなく、こうした何気ない思い出もなのかもしれません。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト:わかまつまい子
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