脳トレ四択クイズ | Merkystyle
初日から「歯車がガチンと合った」梅澤美波・西垣匠・加藤小夏が築いた最高の信頼関係

初日から「歯車がガチンと合った」梅澤美波・西垣匠・加藤小夏が築いた最高の信頼関係

芸人で作家の又吉直樹による“カルタの句”を原案にしたドラマイズム「失恋カルタ」(MBS・TBSほか)で、トリプル主演を務める乃木坂46の梅澤美波、俳優の西垣匠、女優の加藤小夏。不器用ながらも一生懸命に生きる人々を描いた本作で、大学時代のサークル仲間の2人を演じた梅澤と加藤が、台本を読んだ際の感想や、役柄への共感、そして撮影現場でのエピソードを語った。(取材・文:磯部正和)

不器用だからこそいとおしい、等身大の人間ドラマ

――梅澤さんは、アパレル会社「ARCO」の宣伝・プレス部所属。正義感が強く、何事にも一生懸命で常に全力で恋をする夏野千波を、加藤さんは玩具メーカー「遊文堂」の企画部勤務。恋愛を冷めた目で見ている不器用な野田彩世を演じましたが、台本を読んで、どのようなアプローチをしようと感じましたか

梅澤美波(以下、梅澤)「台本を読ませていただいた時から、共感することが本当にたくさんありました。なかなか物事がうまく運ばない、等身大の女性像が描かれていて。私自身の人生も、決してうまくいくことばかりではありません。そうした自分の思いが、きちんと文字として言語化された台本を読んだ時、現実としてすっと受け止めることができました。失敗は決して悪いことではなく、すべてが自分の成長につながっている。そう感じさせてくれる物語です。不器用さが逆にかっこよくて、その泥臭さがいとおしいなと、台本を読んだ時に強く思いました」

加藤小夏(以下、加藤)「この世の中って何が良いことで何が悪いことなのか、はっきりとは分からないじゃないですか。でも、この作品を通して、登場人物たちの姿を客観的に見たときに、『この世に明確な善悪の区別なんてないんじゃないかな』と思えてしまうくらい、すべてがいとおしく感じられたんです。はたから見れば滑稽(こっけい)に見えても、全力で生きるということ。自分は最近、そうした生き方をしていなかったなと気づかされました。私が演じた彩世という役を通して、自分のダメなところも愛せそうですし、滑稽でもいいから頑張ろうかなと思えました」

――視聴者から見ても非常にリアリティーのある役どころですが、日常に根差したリアルな役を演じるのはいかがでしたか

梅澤「リアルだったからこそ、すごく難しい部分もありましたね。この表現が正解だという明確なものがない中で、いろいろな感じ方や見せ方の選択肢がある。自分はこう感じるけれど、監督からは『こういう見せ方もあるよね』というお話をいただいたりして、表現の幅という点ですごく勉強になりました。『人間って面白いな』と改めて思いながら、撮影期間はずっと楽しかったです」

――役柄の心境を掘り下げる作業も、普段とは違う面白さがありましたか

加藤「すごく楽しかったです。彩世が発する言葉には、その裏側にいろいろな思いが隠されているので、それを考えている時間が充実していました。私たちの日常生活でも、何げなく言う『大丈夫』という一言の裏には、実はさまざまな感情が潜んでいますよね。それと同じで、彩世の言う『大丈夫』には本当は何があるんだろうかとか、千波に対する言葉一つ一つにどんな意図があるのかを考えるのが、とても面白かったです」

役柄と重なる素顔、意外な共通点

――お二人が演じた千波と彩世は対照的ですが、ご自身と似ているなと共感した部分はありますか

梅澤「千波は、誰かに認められたい、必要とされたいという承認欲求が、恋人や恋愛という形に向いていました。私自身も、誰かに認めてもらいたいという欲求はすごくある方なので、その点は共通しています。誰かに必要とされることに生きがいを感じる時もありますね。職業柄というのもあるかもしれませんが、私の場合は一緒にお仕事をするスタッフさんや、活動を共にしているメンバーに対してそう感じることが多いです。人に少し依存しがちなところや、自分一人でいることに不安を感じてしまう瞬間は私にもあるので、そこから生まれる不器用さも含めて、千波の気持ちはすごく分かります」

――梅澤さんは乃木坂46のキャプテンですが、バリバリと働く千波と重なる部分も多いように感じます

梅澤「グループではキャプテンを務めていますが、実際の私はぐいぐい引っ張るというより、仲良くなると周囲からイジられるようなキャラクターだったりするので、そういうところは千波とすごく似ているなと思います。なので、演じている時はありのままの自分でいられたような感覚がありました」

――加藤さんはいかがですか。彩世のキャラクターに近い部分はありましたか

加藤「最初はあまり似ていないかなと思っていたんですが、いざ演じてみると、嫌なことから目を背けがちなところはすごく似ているなと感じました。私は向き合わなければいけない問題に対して、ネガティブになるのではなく、あえてポジティブな言葉でかわしてしまうんです。『不安になったってならなくたって結果は同じなんだから、不安にならなくていいでしょう』という感じで、実はちゃんと向き合えていなかったんだなと。彩世とは少しアプローチが違いますが、根底にあるものは近い気がしました」

――恋愛に対しても、彩世のように少し素直になれないタイプでしょうか

加藤「恋愛ですか…? 恋愛は不器用ではないかもしれませんね(笑)。あくまで自認ですけど!」

撮影初日から完成されていた3人の「歯車」

――西垣匠さんを含めた親友3人の空気感が素晴らしかったです。約1カ月の撮影期間中、どのようにコミュニケーションを深めていったのでしょうか

加藤「完璧でした。3人のハマり方はすごかったですね。最初から完璧で、歯車がガチンと合った感じがしました。撮影初日なのに『あれ、もう1カ月くらい一緒に撮影していたっけ?』という錯覚に陥るくらいの感覚でした」

梅澤「それは小夏ちゃんの存在がすごく大きかったからだと思います。私も西垣さんも、きっかけさえあればすごく打ち解けるタイプなのですが、彼女が率先して場を回してくれたんです。そこで私たちは『あ、ここはいけるな』と確信して、一気に心を開いたところがありました。本当に3人のバランスが良かったなと思います」

加藤「私も、2人に会った瞬間から『この人たちは突っ込んだらどんどん面白いものが出てくるぞ』と、本読みの段階で確信していました。だから、初日からフルスロットルで自分をさらけ出していこうと。そうしたら2人とも、ガチャンといいリアクションを返してくれたんです。美波なんて、顔に『いい人』って書いてあるじゃないですか。見れば分かります。信頼するしかありませんでした。西垣さんも顔に『いい人です』と書いてあるから、何の心配もいらなかったです」

――最後に、原案の「失恋カルタ」の中で、特に心に刺さったものを教えてください

加藤「私の個人的な経験とも重なるのかな、と思うくらい好きなのが『れ』の札。『連絡しないでね、本当に本当に』という言葉です。連絡が来ても来なくてもつらい状況の中で、あえてそれを口にしてしまう。弱さと強さが同居している、すごくいい言葉だなと思います」

梅澤「私は『え』の札の『笑顔が腹立つなら修復不可能だよ』ですね。これがもう…刺さりすぎて苦しくなりました。本当にその通りだなと。台本にも出てくるセリフですが、エグいけれど真実を突いていて、すごく印象に残っています」

配信元: iza!

提供元

プロフィール画像

iza!

ネットで話題のネタや旬なニュースがサクッとわかるサイト 産経デジタル独自の原稿を掲載しながら、産経ニュース、サンスポ、zakzakなどさまざまな媒体のニュースを掲載。気になるニュースや話題がサクッとわかるサイトです。