俳優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第14回が12日、放送され、松下洸平演じる徳川家康(松下洸平)のタヌキっぷりが視聴者の関心を集めた。SNSには「今年の大河の家康はいかにも狸って感じで良いね」「今回の家康好きだわぁ?」などの反応が寄せられた。
大河「豊臣兄弟!」とは?
天下人・豊臣秀吉(池松)を補佐役として支えた弟・秀長(仲野)の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
のちの石川数正(迫田孝也)離反に納得の声
家康は、豊臣兄弟の最強のライバルで、戦国乱世に終止符を打ち、江戸幕府初代将軍として泰平の世を築く戦国三英傑の1人。桶狭間の戦いで主君の今川義元(大鶴義丹)が織田信長(小栗旬)に討たれたことで運命が大きく変わり、信長と同盟を結んで三河、遠江を治めている。今後、本能寺の変で信長が没すると、天下一統を狙う豊臣兄弟の眼前に最大最強のライバルとして立ちはだかる。
この日の放送で、永禄13(1570)年4月、足利義昭(尾上右近)の命で、若狭・石山城の武藤友益を討つと見せかけ、一乗谷の朝倉義景(鶴見辰吾)討伐のために越前へ兵を進めた信長に対し、義弟の浅井長政(中島歩)が謀反を起こした。朝倉と浅井に挟み撃ちにされる危機に瀕した信長は、深く信頼していた長政の裏切りに怒りを爆発させ、無謀な報復に出ようと血迷うが、見かねた藤吉郎(池松)が自らの足を刀で傷つけ、「しんがり」を買って出るとようやく冷静さを取り戻し、撤退を決意した。家康は、藤吉郎を気遣い、足の傷を癒す秘伝の薬を渡し、武運を祈った。
だが、藤吉郎のもとを離れると、「危のうござりましたなあ」と言う側近・石川数正(迫田孝也)に「まったくじゃ」と同意。「木下めが名乗りを上げなければ、わしらがしんがりを任されておったやもしれん。そうなれば…おそらく生きては帰れまい」と予想し、藤吉郎へのせめてもの礼として渡した薬について「効くとよいが」と述べた。数正はその薬が、「かゆみ止め」であることを知っており、無理だろうと返すと、家康は「なにごとも念ずれば通ずるものよ。急ぐぞ。いつまでもこんなところにおったら命がいくつあっても足りぬ」と足早に立ち去った。
その後、竹中半兵衛(菅田将暉)の秘策が功を奏し、藤吉郎、小一郎率いるしんがりの面々は善戦。明智光秀(要潤)の応援もあって敵を食い止め、無事に京都に戻った。足の傷で療養中の藤吉郎に代わって、お礼かたがた薬を返しに訪れた小一郎に、家康は藤吉郎の早い回復を祈ると伝えた。小一郎が去ると、家康は数正に、「幽霊は怖いか?」と問いかけ「人間は得体のしれぬものを怖いと思うそうじゃ。わしは、あやつらが恐ろしい」と声を震わせた。第13回(5日放送)の出陣前には、足軽時代のことを覚えてすらいなかった藤吉郎の存在感が、脅威に感じるほど家康の中で大きくなっていることをうかがわせた。
同盟関係にある信長に対しても腹の底を見せず、農民上がりで足軽から重臣まで目覚ましい出世を遂げた藤吉郎を見下しつつも、表向きは礼節をわきまえて接してきた家康。そのタヌキっぷりは彼の本性を浮き彫りにするもので、今後、天下取りをめぐって競い合う秀吉との関係にも大きな影響を与える。この日、SNSには、
「この家康好きだわぁ?」
「家康が今作ではすげー食わせ者」
「腹黒タヌキ?」
「ヤッス毎回最低を更新してくるw」
「すばらしい~と感動したのに涙引っ込んだ。家康殿あんたって人はw」
「この家康で関ヶ原や大坂の陣をやりましょうよNHKさん」
といったコメントがズラリ。
また今後の展開に期待を寄せるドラマファンも多く、
「秀吉を得体のしれぬ者と認識した家康描写が良い」
「豊臣兄弟との因縁を何か感じ始めたみたいね」
「石川数正がなぜ家康を裏切り秀吉の元に行ったのか。諸説あるけれどこの豊臣兄弟の数正はこの家康の人を全く信用しておらず腹で何を考えているかわからない所が嫌になっちゃったんとちゃう?」
といった書き込みもあった。

