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朝礼や電車で倒れる理由。低血圧とは違う“起立性”の立ちくらみとは? 【医師解説】

朝礼や電車で倒れる理由。低血圧とは違う“起立性”の立ちくらみとは? 【医師解説】

立ちくらみは起立性調節障害の代表的な症状ですが、その原因を正しく理解している方は多くありません。血圧の変化や脳血流の低下が関係しています。本章では、立ちくらみが起こる仕組みをわかりやすく解説し、症状の理解を深めます。

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

立ちくらみが起こるメカニズム

立ちくらみは、起立性調節障害の代表的な症状の一つです。そのメカニズムを理解することで、予防策や対処法を講じやすくなります。

起立時の血圧低下

立ち上がると、重力によって血液が下半身に移動し、心臓に戻る血液量が減少します。通常は、自律神経が素早く反応して血管を収縮させ、心拍数を増やすことで血圧を保ちますが、起立性調節障害の方はこの調節がうまくいかず、血圧が大きく低下します。その結果、脳への血流が一時的に不足し、目の前が暗くなる、ふらつく、めまいがするといった立ちくらみの症状が現れます。重症の場合は、意識を失って倒れることもあります。立ちくらみは、起立直後に起こることが多いですが、長時間立ち続けた後にも生じやすくなります。

脳血流の減少と症状の現れ方

脳は、常に一定の血流を必要とする臓器であり、血流が不足するとすぐに機能が低下します。立ちくらみの症状は、脳への血流が減少したときの脳の反応として現れます。軽度の場合は、視界がぼやける、耳鳴りがする、頭がふわふわするといった感覚にとどまりますが、中等度以上では、立っていられない、吐き気がする、冷や汗が出るといった症状が加わります。さらに重度になると、意識が遠のき、失神に至ることもあります。こうした症状は、数秒から数分で回復することが多いですが、転倒によるけがのリスクもあるため、注意が必要です。

まとめ

起立性調節障害は、朝起きられない、立ちくらみ、午前中の不調といった症状が特徴的な疾患であり、思春期の子どもに多く見られます。自律神経の調節機能の問題が背景にあり、適切な診断と治療、生活習慣の改善、周囲の理解が症状の軽減につながります。症状が続く場合は、早めに専門の医療機関を受診し、個々の状態に合わせた対処法を見つけることが大切です。家族や学校と連携し、焦らず長期的な視点でサポートを続けることで、多くの方が日常生活を取り戻すことができます。

参考文献

日本小児心身医学会 起立性調節障害

国立成育医療研究センター 起立性調節障害

日本小児循環器学会 小児の起立直後性低血圧,体位性頻脈症候群,神経調節性失神

配信元: Medical DOC

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