女優の見上愛が奥田りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。15日に放送される第13回の見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第13回(4月15日放送予定)ポイント
直美、身分偽り鹿鳴館の給仕に
直美、海軍中尉の小日向栄介(藤原季節)と出会う
りん、清水卯三郎(坂東彌十郎)から初給金ゲット
朝ドラ「風、薫る」第3週「春一番のきざし」(第11〜15回)ストーリー展開
りんは、街で声をかけられた清水卯三郎(坂東彌十郎)の店「瑞穂屋」を訪問。東京・日本橋にある同店は洋書や舶来品が並ぶ不思議な空間で、柳川文(内田慈)と松原喜介(小倉史也)が働いていた。卯三郎は月3円で働かないかとりんに提案し、物置として使っている長屋の2階を住まいとして紹介した。「このご恩決して忘れません」と感謝するりんに、卯三郎は「忘れてもらっては困ります。私はリターンのない取り引きはしませんよ」と言い残し、勝海舟(片岡鶴太郎)と出かけていった。
栃木・那須では、夫の亀吉(三浦貴大)がりんと娘・環(宮島るか)を捜していた。りんの母・美津(水野美紀)は火事で2人が死んだと見せかける小芝居を打つが、亀吉は、あの程度の火事で骨までなくなる訳がないと反論。火事があった夜、この近くで子連れの女を見たという目撃談に触れる亀吉を美津は何とか誤魔化した。亀吉は美津を疑い、見張りをつけていた。
長屋に到着したりんは、その夜、美津に報告の手紙を書いた。そして来店した異人に対応できるようメモを見ながら外国語を勉強した。そこにフランス人客が来店。相手はモーパッサンの詩集を求めていたが、言葉のわからない彼女は対応に窮してしまう。そこへ「Excusez-moi」という美しい仏語とともに、日本人の青年(佐野晶哉)が姿を現した。流暢な仏語を話す彼は客の要求を理解し、モーパッサンの詩集を案内した。りんは、どうしてそんなに仏語が上手なのか、学校の先生なのかと聞く。初めて先生かと聞かれたことに、少しショックを受ける青年。りんが、仏語の通詞かと確認すると、彼は「どうしてそんなに何かにしたがるんですか?」と言い、「生きる上で役に立たない言葉を知るのが好き」と説明した。思わずりんは「変わり者ですね」。島田は「じゃあキミは何者? お役目は?」と尋ねた。「いえ私は、今は、何者でも…」。そのとき、環が「かか」と言ってりんの元へやって来た。青年は「何だ。お母さんか。お役目あるんだ」という言葉とともにほほみながら「俺は何者でもない。変わり者の島田健次郎。シマケン」と自己紹介。環の頭をなでて店を後にした。外出から戻った卯三郎は、働くために必要な言葉を聞くりんに英語の辞書を渡した。瑞穂屋の役に立ちたい一心で、りんは英語の勉強を始める。
その頃、直美は牧師の吉江善作(原田泰造)からりんの近況を聞き、複雑な感情を抱く。卯三郎はりんの働きぶりに可能性を感じ、文に「何かしらリターンがあるでしょう」と予見した。
りんに刺激を受けた直美は、日本を離れる宣教師のメアリー(アニャ・フロリス)からドレスを借りて鹿鳴館へ。「鹿鳴館の華」大山捨松(多部未華子)の馬車の前で貧血を装って倒れる芝居を打つ。心配する捨松に、直美は英語で父親は通詞だが病に倒れたと嘘をつき、鹿鳴館で働かせてほしいと頼んだ。「それはご苦労されていらっしゃるのね」と気遣う捨松に、直美が告げる。「But this is my life」。それは、かつて直美が捨松から聞いた言葉で、直美は「どうかお願いします」と頭を下げた。直美はメアリーに、結婚のために鹿鳴館のメイドになったと報告した。「まともな結婚。この際、どんな手を使ってでも生きてやろうと思って。This is my life」
その晩、りんと直美はそれぞれの場所で、わずかな光を頼りに辞書を引いていた。娘を守るためのりんと、自らの手で運命を切り開こうとする直美。そして直美は決意を胸に、鹿鳴館の門の前に立った。
朝ドラ「風、薫る」第13回【見所】
身分を偽り、鹿鳴館の給仕になった直美は、得意の英語を生かして働きながら、結婚相手を探すが、捨松が抱く鹿鳴館への思いも知ることに。そんなある日、鹿鳴館に海軍中尉の小日向栄介(藤原季節)がやってくる。
一方のりんは、瑞穂屋での仕事を懸命にこなし、卯三郎から初給金をもらうことになった。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり〜誰が私と恋をした?〜」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

