それから数ヶ月後、共通の友人から、サオリが不倫の代償として慰謝料を請求され、相手にも捨てられたという衝撃的な事実を知ります。気の毒に思う気持ちと、関わりたくないという気持ちが交錯する中、アキは自分自身が下した決断を振り返ります。
「もう友達でいられない」私が親友に告げた、別れの言葉
私は、サオリに会って、はっきり言うことにしました。
「サオリ。私、もうあんたとは友達でいられない」
カフェで向かい合って座ったサオリは、私の言葉に驚いたような顔をしました。
「どうして?アキ、私たちが親友なのは変わらないでしょ?」
「変わったよ。不倫の話を聞いてから、私はずっと苦しかった。サオリが『やめたい』って言ったから、一生懸命応援してた。でも、サオリは私の知らないところで、不倫を続けてた。それがすごく辛かった」
私の言葉に、サオリは「そんな…」と声を詰まらせました。
「それに、サオリの言動は、本当にめちゃくちゃだよ。不倫を続けているくせに、自分を被害者だと思い込んでいる。そんなサオリを、もう親友だなんて思えない」
私は、自分の気持ちを全て、サオリにぶつけました。サオリは、何も言い返せずに、ただ涙を流すばかりでした。
「もとのサオリに戻ってほしかったよ、本当にね」
私は、そう言って、その場を立ち去りました。
親友と決別した私。その数ヶ月後、彼女が迎えた自業自得の末路
それから、数ヶ月が経ちました。私は、サオリとは一切連絡を取っていませんでした。彼女のSNSも、見なくなりました。そんなある日、共通の友人であるトモエから連絡が来ました。
「アキ、元気?実はさ、サオリのことなんだけど…」
トモエの話を聞いて、私は言葉を失いました。
サオリは、不倫相手の奥さんに、不倫の事実がバレてしまったらしいのです。慰謝料を請求され、相手の男性からも、「もう二度と会わない」と言われ、捨てられてしまった、と。
「サオリ、今、本当に大変みたい。仕事も辞めて、実家に戻ったらしいよ」
トモエの言葉に、私は、なんとも言えない気持ちになりました。サオリは、自分勝手で、私を傷つけた。でも、彼女がこんな風に苦しんでいると知って、私は気の毒だと感じました。
「トモエ、サオリに何かあったら話聞いてあげてくれる?私は今はもう、関われないと思う」
私は、トモエにそう伝えました。
私の心の中で、サオリとの友情は、もう終わっていました。彼女を助けてあげたいという気持ちは、もうありません。ただ、彼女が、自分のしたことの代償を、しっかりと受け止めてくれることを願うばかりでした。親友の「恋」と、私の「絶望」。それは、私にとって、もう二度と思い出したくない、苦い経験でした。

