企業と顧客に損害をもたらす大規模サイバー攻撃の対象企業は「あいうえお」の順で決められている!? 冗談のような臆測がXで錯綜している。
電子部品メーカーのイビデンの公式サイトで13日、関係のないオンラインカジノとみられる英語のページが表示される障害が発生した。同社によると不正アクセスの被害の範囲は限定的で、14日までに復旧済みだという。情報漏洩は確認されておらず、顧客情報などを扱うサーバーやクラウドサービスへの不正アクセスもなかったとしている。
昨年9月、サイバー攻撃によるシステム障害でアサヒグループホールディングスの物流に大きな支障が生じ、今年2月の正常化まで時間を要したことは記憶に新しい。昨年10月にはアスクル、今年2月にはアドバンテストもランサムウェア(身代金ウイルス)被害を公表している。
こうした企業の後にイビデンが被害に遭ったことから「サイバー犯罪者は五十音順で攻撃する企業を決めている」という根拠に乏しい珍説がXで噴出した。都合のいい例をピックアップして説得力があるように見せかけているようでもあり、真に受ける人は少ないものの、
ABC順じゃないってことは日本人が関与している?
一文字目が「あ(A)」の企業が多かっただろう
「う」と「え」の会社のIT部門がアップを始めました
「ん」の会社は対策する時間を稼げるな!
陰謀論すぎて笑っちゃう
と関心を集めているようだ。
セキュリティー大手のトレンドマイクロによると、2025年に公表されたセキュリティーインシデントは559件で、前年の622件より減少した。会社のデータにアクセスできないようにして金銭や暗号資産(仮想通貨)を要求するランサムウェア攻撃も減少しているが、身代金支払いの圧力を強めるために基幹システムを攻撃するといった悪質なケースが目立つようになったという。

