注意されると思って身構えた瞬間
なんとかそのまま乗り続け、降車のタイミングを迎えました。
そのとき、運転手がこちらを振り返ったのです。
「やっぱり何か言われるかもしれない」そう思い、思わず身構えました。
子どもを静かにさせられなかったことへの後ろめたさもあり、少しだけ視線を避けたくなるような気持ちでした。
張りつめていた気持ちがほどけた一言
けれど、かけられた言葉は想像していたものとは違いました。
「元気でね」
そう言って、にこっと笑いながら手を振ってくれたのです。
その瞬間、胸の奥にあった緊張がすっとほどけました。
子どもたちも嬉しそうに手を振り返し、先ほどまでの落ち着かない空気がやわらいでいくのを感じました。

