
大地に生きる人々と、境界の彼方へ
©Uruma Takezawa
©Uruma Takezawa
©Uruma Takezawa
©Uruma Takezawa
鬱蒼と茂るジャングルの奥地、砂嵐の先にある集落、山を越え、海を渡った先で出会う人々。竹沢が旅の中でレンズを向け続けてきたのは「大地」という普遍的なテーマです。
そこに映し出されるのは、雄大な自然風景だけではありません。伝統と文化を守りながら自然に抱かれるように暮らす人々の姿もまた、大地の一部として画面に宿っています。彼らと視線が合うとき、私たちが当たり前のように信じている「自然と人間」という境界線は、静かに溶けていきます。
本展のタイトル『Boundaries』が示すのは、地理的な境界だけではありません。国境、人種、宗教、イデオロギー——現代を覆うあらゆる「境界」を越えた先にある世界へと、この展覧会は鑑賞者を誘います。
1021日・103カ国を旅した写真家、竹沢うるまとは
1977年生まれ。写真家。「うるま」とは沖縄の言葉でサンゴの島を意味し、その名が示す通り、沖縄の海との出会いが彼の写真人生の原点となっています。
2010年から2012年にかけては、1021日間・103カ国を巡る旅を敢行。その記録は写真集『Walkabout』と旅行記『The Songlines』(ともに小学館)にまとめられ、大きな反響を呼びました。2015年にはニューヨーク・マンハッタンで写真展『Land』を開催し、現地メディアでも高い評価を獲得。第3回ナショナルジオグラフィック写真賞グランプリ受賞という実績も持ちます。
2025年12月には最新作となるアイスランドを捉えた『Boundary|中心』を発表したばかり。本展は、そのキャリアの全体像を俯瞰できる、まさに集大成的な展覧会となります。
