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異常事態! W杯決勝NYスタジアムへの電車賃が11倍「約2万4000円」に…車来場&テールゲート禁止、熱狂に水差す理不尽な価格設定

異常事態! W杯決勝NYスタジアムへの電車賃が11倍「約2万4000円」に…車来場&テールゲート禁止、熱狂に水差す理不尽な価格設定

今夏、北米で開催されるサッカーW杯。世界中が熱狂するメガイベントの裏で、サッカーファンを絶望させる前代未聞の事態が起きている。決勝戦の舞台となるメットライフ・スタジアム(米ニュージャージー州)で、車社会アメリカの代名詞でもある「駐車場でのBBQ(テールゲート)」や車での来場がセキュリティー上の理由で禁止に。逃げ場を失ったファンを待ち受けていたのは、かつての大会では「無料」だったはずの電車賃が、通常の11倍となる約2万4000円(150ドル)にまで跳ね上がるという理不尽なコストの強要だった。米大手メディアも続々と報じ始めた、熱戦に冷や水を浴びせる大問題の裏側を追う。

米国のスポーツ文化を完全否定!「車社会の郊外スタジアム」から車を締め出す致命的矛盾

今回の交通費問題の背景には、大会の構造的な矛盾がある。今大会の米国開催会場はプロフットボールNFLのスタジアムが使用される。NFLは年間試合数が少ないため、広大な敷地を求めてスタジアムが郊外に建設されることが多く、広大な駐車場で試合前にファンが車を停めてBBQなどを楽しむ「テールゲートパーティー」が深く根付いた文化となっている。

決勝を含む8試合が行われるメットライフ・スタジアム(W杯期間中の呼称はニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム)も、ニューヨーク市中心部から約8マイル(約13キロ)離れ、川を挟んだニュージャージー州側に位置している。周囲には広大な駐車場が広がり、そもそも来場者の大多数が自家用車で訪れることを前提に設計されたスタジアムだ。過去に開催されたスーパーボウルや、テイラー・スウィフトの超大型コンサートの際でさえ、ファンのほとんどが車で来場したほど、極めて「車依存度」の高い会場なのである。

ところが今回、W杯の主催者側はファン向けのイベントスペースやセキュリティ確保を理由に、「一般来場者の駐車場の利用は全面禁止」「テールゲーティングも禁止」という、米国のスポーツ文化とスタジアムの前提を根底から覆す強硬措置に出た。

逃げ道を塞がれ、公共交通機関を使わざるを得なくなったファンを待っていたのは、目を疑うような価格設定だった。スタジアムへの主要な足となるニュージャージー・トランジット(NJ Transit)の鉄道チケット(ニューヨーク・ペンステーション〜スタジアム間)が、試合当日は100ドル(約1万5900円=通常時は約2000円・13ドル弱)に跳ね上がると報じられた。高齢者、子供、障害者に対する割引も一切なく、試合当日のペンステーションではチケット保有者しか立ち入れないという厳しい入場制限も敷かれる。

過去大会は「交通費ゼロ」が常識…FIFAと地元トップが繰り広げる醜い責任の押し付け合い

サッカーW杯において、チケット保有者が交通費を支払う必要があること自体が極めて異例だ。直近のカタール大会やロシア大会では、チケット保有者の公共交通機関利用は「完全無料」だった。

高額なチケット代に加え、法外な交通費まで強いられるファンにとっては、「FIFAが払うべきか、州が払うべきか」などという政治的な対立はどうでもいい。ただただ「余計な出費を強制されている」ことが問題なのだ。

しかし、当のトップたちは責任の押し付け合いに終始している。ニュージャージー州のマイキー・シェリル知事が「NJ Transitには4,800万ドル(約76億3000万円)の請求が来ているのに、FIFAは110億ドル(約1兆7490億円)の利益を得る。ファンの交通費はFIFAが支払うべきだ」と批判すれば、FIFA側は「2018年の当初協定では無料提供を義務付けていたが、2023年に開催都市の負担を考慮し『原価』での提供に緩和した」と反論。さらには「同スタジアムでの過去の他イベントで、主催者が交通費を負担した例などない」と不快感を露わにしている。

悪夢の便乗増税に米メディアも愕然…電車賃はついに「約2万4000円」到達の衝撃

泥仕合のツケは、確実に来場者へと回ってくる。NJ Transitが抱える巨額のセキュリティ費用等を補填するためか、ニュージャージー州議会はW杯開催期間中に「3%の売上税追加」や「2.5%のホテル宿泊費サーチャージ」を課す法案まで提出している。

しかし、これでもまだ足りないというのだろうか。米大手スポーツメディアThe Athleticの最新報道によれば、最終的な鉄道チケットの価格は100ドルにとどまらず、通常の11倍超の150ドル(約2万3850円)近くまで高騰する可能性すら浮上しているという。

ボストンにおいても、市内からスタジアムまでの鉄道チケットが80ドル(約1万2700円)、バスも95ドル(約1万5100円)に設定されるなど、ファンの不満が高まっている。ボストン近郊のジレット・スタジアム(W杯期間中の呼称はボストン・スタジアム)も市内から約28マイル(約45キロ)も離れた郊外にあり、車での来場を禁じられたファンは高額な鉄道かバスを利用するしかない。

史上最多となる48チームが参加するサッカーの祭典。世界中から熱戦を心待ちにして訪れるファンにとって、スタジアムで応援するためのハードルは、かつてないほど理不尽に高く設定されている。

配信元: iza!

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