猫が病気になったときにする『検査』6選 必要となる場面や受ける際の注意点

猫が病気になったときにする『検査』6選 必要となる場面や受ける際の注意点

猫が病気になったときに行われる主な検査6つ

エコー検査を受ける猫

1.血液検査

血液検査は猫の体調を調べるうえで最も基本となる検査で、全身の状態を把握するために広く行われます。

赤血球や白血球、血小板の数を調べる血球検査と、肝臓・腎臓などの臓器の働きを確認する生化学検査などがあり、炎症や感染症、内臓疾患の有無を確認できる検査です。

健康診断や手術前、体調不良が続くときなどに実施される場合が多く、異常が見つかると追加検査につながることもあります。

血液から得られる情報は多く、病気の早期発見に役立つ重要な検査といえるでしょう。病気になってから行うだけでなく、健康な場合であっても、言葉を話せない猫たちの全身状態を把握するためにも欠かせません。

2.尿検査

尿検査は、主に腎機能の評価や下部尿路疾患(結石や膀胱炎)の診断に用いられます。

尿比重(尿の濃さ)を測ることで腎臓の濃縮能力を確認したり、尿糖の有無で糖尿病の兆候を探ったりできる検査です。

猫は泌尿器系のトラブルが非常に多いため、自宅での採尿が可能な場合は、猫に負担をかけずに多くの情報を得られる検査のひとつ。

とくに排尿回数の変化、血尿などの症状があるときに行われることが多く、血液検査と合わせて実施することでより正確な診断につながります。

採取キットを動物病院から渡される場合もあります。希望する場合はまず動物病院に相談してみてください。

3.X線(レントゲン)検査

X線検査は、骨や内臓の形・大きさ・異常を視覚的に確認するための検査です。

骨折や異物の誤飲、腫瘍、心臓や肺の異常などを確認する際に用いられることが多く、比較的短時間で実施できるため初期検査として行われる場合も少なくありません。

基本的には麻酔を使わずに行うので、猫への負担が少ない点も特徴です。

ただし、細かい組織の状態までは分かりにくいため、必要に応じて他の検査と組み合わせて診断を行います。

4.超音波(エコー)検査

超音波検査は、臓器の内部構造や動きをリアルタイムで観察できる検査です。

肝臓・腎臓・脾臓・膀胱・心臓などの詳細な状態を確認でき、腫瘍や嚢胞、液体貯留の有無なども調べられます。

X線検査では見えにくい軟部組織の変化を把握するのに優れており、放射線を使用しないため安全性が高い点も特徴です。

より詳しい診断が必要な場合や、レントゲンだけでは判断が難しい場合に追加で行われることが多い検査といえます。

5.便検査

便検査は寄生虫感染や消化器の異常を調べるために行われる検査です。

下痢や嘔吐、食欲不振などの症状があるときに実施されることが多く、便の中に寄生虫や細菌、未消化物がないかを確認します。

非侵襲的で簡単に行える検査でもあり、消化器疾患の診断において重要な手がかりになる検査です。

6.身体検査(触診・視診・聴診)

身体検査は、獣医師が直接猫の体を観察したり触ったりして行う基本的な検査です。

体温・体重測定、心拍数の確認、口や耳、皮膚の状態、リンパ節の腫れなどをチェックし、全身の異常を把握します。

診察の最初に行われることが多く、この検査の結果によって追加検査の必要性が判断されます。

病気の早期発見につながる重要なステップであり、健康診断でも必ず実施される基本的な検査です。日常生活の中で飼い主さんがスキンシップをしながら行う身体チェックも大切ですが、プロからの視点で気づくこともたくさんあります。定期的に動物病院で行うことをおすすめします。

検査が必要となる場面とは?

動物病院で診察を受ける猫

検査が必要となる主な場面としては、

食欲や元気の低下が数日続くとき 嘔吐・下痢・血尿など明らかな症状が見られるとき 体重が急激に減少または増加しているとき 触ると痛がるしこりがあるとき

などが挙げられます。

また、症状がなくても年齢を重ねた猫(7歳以上のシニア猫)には定期的な健康診断の一環として検査を行う場合も多いです。

「なんとなく元気がない」「いつもと様子が違う」と感じたときは、早めに動物病院を受診し、必要に応じた検査を受けることが、病気の早期発見・早期治療につながります。

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