脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「松下さん」がPanasonic?大仁田厚が小橋建太? 人工知能Grokの笑える誤訳・珍訳に潜む恐怖、意見誘導も

「松下さん」がPanasonic?大仁田厚が小橋建太? 人工知能Grokの笑える誤訳・珍訳に潜む恐怖、意見誘導も

Xの人工知能「Grok」による翻訳機能で言語の壁を越えたコミュニケーションが広がっている。他言語の投稿をリコメンド(おすすめ)する仕様も会話の促進に一役買っているが、意外すぎる誤訳が誤解を招いているようだ。

松下=パナソニック?

日本のXユーザーが15日、アニメの女性キャラを映すディスプレーの写真に「松下可愛くね?????????」とコメントをつけて投稿。するとディスプレーに着目したとみられる海外のユーザーから「写真のブランドはシャープです。なぜパナソニックを褒めるの?」などとツッコまれた。

Xの言語設定を英語にすると、この投稿の「松下」の部分が「Panasonic」に訳されていることが確認できた。人工知能は人名の松下を企業名の旧・松下電器産業(現・パナ)と勘違いしたようで、投稿者は海外ユーザーの誤解を解くのに苦労していた。

大仁田厚=小橋建太?

人名と企業名の取り違いなら日本人同士の会話でもありそうだが、首をひねりたくなるような間違いもある。新日本プロレスの海外向け英語アカウントは10日、1999年に東京ドームで行われた電流爆破デスマッチの動画を投稿した。英語の文章で「Masahiro Chono(蝶野正洋)」と「Atsushi Onita(大仁田厚)」が熱戦を繰り広げたと紹介したが、Grokはこれを「蝶野正人が小橋建太と東京ドームで激突」と翻訳。小橋さん本人に「僕は蝶野さんと東京ドームで試合をしましたが、電流爆破マッチはした覚えはありません(笑)」とあきれられた。

世界中にファンがいるポケモンの話題でも「Mega Audino(メガタブンネ)」を「メガオーダイル」、「Rowlet(モクロー)」を「モルペコ」、「Decidueye(ジュナイパー)」を「ドデカバシ」と訳して国内外のゲーマーを困惑させた。どうやら固有名詞を誤訳するケースが目立つようだ。

不可解な誤訳、なぜ

Grokは大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる技術をベースに作られていて、学習した膨大な数の会話パターンをもとに文章を生成する。そのため、従来の機械翻訳とは比べ物にならないほど自然な文章を書けるが、原文にはなくても統計的に“結びつき”が強い単語を生成してしまうこともある。Grokの誤訳・珍訳にはこうした仕組みが関係していそうだ。

問題は単語の間違いだけではない。スペイン語のユーザーが「Google検索しないで日本出身の有名人を2人挙げて」と書き込んだところ、Grokによる日本語訳の文章にはアニメ監督の宮崎駿氏と漫画家の手塚治虫氏のプロフィルが追記されていた。投稿者の意図しないところでサブカル関係者の名を挙げるようGrokが誘導した格好だと言える。

この異次元の“超訳”は17日までに修正された。趣味がテーマの投稿であれば誤訳の実害は小さいが、政治的、社会的なメッセージがAI翻訳で歪められるリスクも懸念される。AIは人間と同じように間違うこともあると肝に銘じ、ぎょっとするAI翻訳文を目にしたときは原文をチェックする習慣をつけたい。

配信元: iza!

提供元

プロフィール画像

iza!

ネットで話題のネタや旬なニュースがサクッとわかるサイト 産経デジタル独自の原稿を掲載しながら、産経ニュース、サンスポ、zakzakなどさまざまな媒体のニュースを掲載。気になるニュースや話題がサクッとわかるサイトです。