生活介護という選択肢を知る
障害がある人の進路として、何も「働く」ことだけがすべてではありません。これも、私が知っておいてよかったことの一つです。
「生活介護」は、仕事というよりは日中を安心して過ごすための場所です。食事や排せつなどのサポートを受けながら、創作活動や軽い作業、リハビリのような活動を行います。対象になるのは、日常的に介護や見守りが必要な人。収入よりも、「安心して過ごすことができること」「生活を保つこと」が大切にされています。
実際、息子の特別支援学校の先輩には、この進路を選んだ人も多くいるようです。働くかどうかにこだわらず、安心できる環境を優先して選べるという視点は、障害児の親として非常に救われるものでした。

手先が器用で、紙をちぎるなどの細かい作業が得意な息子(べっこうあめアマミさん作)
わが子に合う進路の目安を持つ
いざ「進路」と言われても、抽象的過ぎて分かりにくいものです。では、どうやって選べばいいのでしょうか。
1つの目安として、このように考えると分かりやすいかもしれません。
「雇用契約を結び、給料をもらって働きたい」ならA型。
「マイペースで無理なく作業をしたい」ならB型。
「生活面のサポートが中心になる」なら生活介護。
とてもシンプルですが、この3つの軸があるだけで、ぐっと整理されます。これだけでも、「今のうちの子ならどれが近いかな」と考えやすくなりました。
もちろん、子どもは成長とともに変わっていきます。一度決めたらそれで固定するのではなく、その時に合った場所を選べばよいのです。
大事なのは、「うちの子に合う方向性」をぼんやりとでも持っておくこと。この小さな意識が、将来の安心につながるのではないでしょうか。
