笑い声が絶えない、久しぶりの宅飲み。何気なく覗き込んだスマホ画面をきっかけに、その場の空気がぴたりと止まりました。画面の右上、そこに表示されていた小さなアイコン。誰も望んでいなかった真実を静かに暴いた、とある夜の話です。
平和な宅飲み、記念写真で空気が一変
宅飲みの会場となったのは、引っ越したばかりの友人・A男の家。そこに集まったのは、A男の彼女と共通の女友だちB子、そして私を含めた数人でした。おつまみを囲みながらゲームをしたりお笑い番組を見たりと、よくある平和な宅飲みをしていました。
場も温まってきたころ、「全員そろってるし撮ろうよ!」という流れで、B子のスマホで集合写真を撮ることに。肩を寄せ合って笑う私たちと、テーブルいっぱいのお酒やおつまみ。
「やば〜、めっちゃいい感じ!」「これあとで送って〜!」楽しい夜を映し出した一枚に、全員でスマホを覗き込みながら盛り上がっていました。
そのときです。「ねぇ……」A男の彼女が小さな声でつぶやきました。
「なんでB子ちゃん、繋がってるの?」
怒ったような、でもどこか悲しそうな表情で、A男の彼女が口を開きました。「ねえ……この家のWi-Fi、教えてもらったの?」と。
一瞬、何を言われたのかわからず、誰も反応できないまま、A男の彼女が続けました。
「なんでB子ちゃん、Wi-Fi繋がってるの?」。
そのひと言で、場の空気がぴたりと凍りつきました。
この家に来たのは、みんなこの日が初めてのはず。引っ越したばかりで、A男の彼女もここに来るのは初めてだと聞いていました。

