俳優の仲野太賀が主人公の木下小一郎長秀を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第15回が19日に放送され、小一郎の妻・慶役の吉岡里帆がワンシーンのみの出演で存在感を示した。一方、この日も浜辺美波演じる小一郎の義姉・寧々の出番はなく、作品を彩る“ヒロイン2人”の姿を楽しみにする大河ファンには不満の残る内容となった。
「豊臣兄弟!」とは?
天下人となる豊臣秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
慶(吉岡里帆)「ご無事で、お戻りください」
慶は秀長の正妻で、のちに慈雲院と名乗ることになる。激動の時代を生き抜き、やがて兄嫁の寧々とともに豊臣兄弟を支える存在となる。夫が大和国の統治を任されると、ともに大和郡山城に入り、夫の晩年まで連れ添う。第13回(5日放送)で小一郎のもとに嫁いできたが、前夫を戦で亡くしており、そのきっかけを作った小一郎や、織田家の面々を憎んでいる。また金で男を漁っている女狐とのウワサもあり、新婚早々、小一郎との夫婦関係に暗雲が垂れこめている。
この日の放送で、織田信長(小栗旬)が裏切った義弟・浅井長政(中島歩)に報復するため、北近江の小谷城を攻めて浅井家を討ち滅ぼすとの意向を家臣団に告げた。小一郎の兄、藤吉郎秀吉(池松)と軍師の竹中半兵衛(菅田将暉)が立てた作戦が採用され、着々と準備が進行するなか、小一郎は姉・とも(宮澤エマ)の長男でいたずら盛りの万丸(小時田咲空)の遊び相手になり、つかの間、和やかな時を過ごしていた。信長の妹で長政に嫁いだ市(宮﨑あおい)の身を案じる小一郎に、ともは、市が長政との間に生まれた子供のもとを離れて織田に戻ることはあり得ないと断言。「男にはわかんないかもしれないけど」と言われ、複雑な表情を浮かべていたところ、万丸に鞠をぶつけられた小一郎は「やりおったなあ」と言って、またじゃれ始めた。
小一郎が万丸を抱きかかえて笑っていた時、慶が外出から戻ってきた。3人の楽しそうな様子を見て、どんな顔をしたらいいかわからなくなった慶は戸惑い、思わず背を向けて立ち去ろうとした。小一郎は慶を呼び止め、「ここはそなたの家じゃ。遠慮することなどないのだぞ」と心配するが、振り向いた慶は「子が嫌いなのです。私の身勝手ですので、気遣いはご無用に」と突き放し、再び背を向けた。そして「また戦に行かねばならぬ。留守の間、おっか様たちのことをよろしく頼む」と声をかける夫に、「…ご無事で、お戻りください」と努めて抑えた調子で返しながら、振り向きざまに冷たい表情で「よそに嫁がされるのはもう面倒なので」と前言を打ち消すような嫌味を口にした。
慶の登場はこのシーンのみだったが、心根の優しい小一郎や人懐こい木下家の面々と触れ合うなかで、閉ざした心が揺れ出したように見えた慶の変化に、多くの視聴者が反応。SNSには、
「万丸を抱いた小一郎にうろたえる」
「慶さん、ほだされてきている?」
「これは慶さんのデレなのか」
「ツンデレ慶様」
といったコメントが相次いだ。一方で、なかなか本心を見せようとはしない振る舞いに、
「慶ちゃんの砦は固いなあ」
「お慶さん調略はもう少しかかるかのう…」
「慶が小一郎にがっつりデレるのはいつの日か」
などの書き込みも散見された。
そしてこの日も寧々の出番はなく、大河ファンは14日間、彼女の姿を拝めていない。寧々推し勢にとっては、ストレスがたまる内容のようで、
「今日も出番なし。不満が残る45分だ!」
「べーやん(浜辺美波)は不在、来週もいないぽい」
とNHKにブーイングだ。

