くるまの自粛と退社。「吉本を出る」道を選んだ運命の転機
――しかし、優勝直後の2025年2月に髙比良くるまさんが活動自粛を発表。この時の心境は?駒井:とにかく、目の前に課されたことを頑張るということだけでしたね。戻ってくることを待つという意味でも、くるまさんが戻ってくるまではマネージャーをやらせて欲しいと思っていました。しかし、まさか彼が吉本から離れてしまうとは…。
――駒井さんが吉本を辞めようと思ったのも、その時期だったのですか?
駒井:時期は近いですね。でも、その時の心境は、辞めたいというよりも、「吉本の外に出るという可能性が僕にもあるのか?」と考え始めた感じです。僕はずっと吉本という組織に紐づいて生き続けるつもりでいましたし、今だって吉本は大好きです。でも、「辞めたら何をする?」となった時に、真っ先に頭に浮かんだのが「雷獣」だったんですよ。もし雷獣に入れるんだったら、吉本を辞めてもいいと思いました。
3日で決めた雷獣への転身。元マネを待つ「確定申告」
――なるほど。「辞めたい」が先にあったわけではなかったのですね。駒井:まず、中高の先輩であるベテランちに直談判しました。資料を作って「このように雷獣に貢献するのでメンバーにしてください」と。自分のプレゼンですよね。人生で一番緊張しました。でも、そしたらOKが出たんです。雷獣、入れちゃいました(笑)。
――雷獣から内定が(笑)。
駒井:それからすぐに会社に辞めることを伝えました。これ、「辞めたら何をする?」の時点から3日間での出来事です。何か動く時っていうのは、これくらいのスピードが出るんだと実感しました。
――マネージャーをしている時も、表舞台に出たいという気持ちが根底にあったのですか?駒井:もともと、ずっと趣味としてM-1グランプリ出場は続けていたし、実は劇場のエントリーライブにも出ていたんです。でも今はそれ以上に、雷獣がもっと大きなグループになると感じているし、僕がそこにピースとしてハマって成立するとも思っています。
――今後やっていきたいことはありますか?
駒井:雷獣の活動を頑張ります。裏方をやって、演者もやって、個人のYouTubeチャンネルの方も頑張って……これを3~4年くらい続けていたら、また転換期が訪れるかもしれません。
吉本にいた4年の間に、僕はエグいくらいのいろんな経験をさせてもらいました。だからフリーになったら、もっともっといろんなことがあるんじゃないかな。その中で僕自身も変わっていくだろうし、次の展開も生まれると思うんです。それがプラスかマイナスかは、まだわからないけれど。
――しばらくはフリーの人生を謳歌する、と。
駒井:まさか、自分が確定申告をする人生になるとは思っていませんでしたけどね(笑)。
<取材・文&撮影/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama

