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「日本の冷麺は食べないで」投稿から「盛岡冷麺」トレンド入り→日本食の「魔改造」論争に「別名使えよ」「極めに極める」

「日本の冷麺は食べないで」投稿から「盛岡冷麺」トレンド入り→日本食の「魔改造」論争に「別名使えよ」「極めに極める」

「日本に来た韓国人は盛岡冷麺を食べないでください。って韓国の人が言ってるツイート見て、悲しくなった」―。20日深夜、Xであるユーザーがつづったこの投稿が、大きな反響を巻き起こし、日本の食文化に関する深い議論へと発展している。

「スイカが乗っている!」

18日、韓国のXユーザーがサムギョプサルとともに冷麺を食べた様子を韓国語で投稿し、「冷麺知ってます?兄貴たち」と韓国・日本・ベトナムのユーザーに呼びかけた。翌19日には日本のユーザーが「日本だとなぜか冷麺に高確率でスイカが乗ってるよ 美味しいからいいんだけどね」と「盛岡冷麺」と書かれた白い器に盛られた冷麺の画像を添えて返信した。

これに投稿した本人が「日本の冷麺ですか? 面白い、スイカが乗ってる!」と興味深そうに反応。続けて「日本の冷麺です。スイカが乗っていますね。 美味しそうな感じがします。 食べたことのある方」と呼びかけた。そんななか、日本在住の韓国人とみられるユーザーから「日本に来たら冷麺は食べないでください。食べたくなったら韓国料理店の冷麺をどうぞ」という投稿が飛び出した。

この否定的な書き込みとそのコメント欄の反応に気づいた冒頭のユーザーが日本の冷麺に対する低評価を嘆く投稿を公開。この一文がXに広がり、一時「盛岡冷麺」がトレンド入りした。

「多分その人の口に合わなかっただけ」

冒頭のユーザーに同調したり厳しい反応があがるなか、攻撃的にならずに冷静な投稿も見られ、Xには

「日本人はアメリカでカリフォルニアロールは食べないほうがいいって言ってるようなもんやろ。韓国人の言いたいことは正直わかる」

「日本人でも海外に移住した現地仕様の日本食嫌いなやつ結構いるべ」

「韓国の方々が盛岡冷麺を『砂糖水』と評するのは、日本の方が韓国のチーズタッカルビを『甘いだけ』と評するのと同じ構図 自国の味覚基準を絶対視すると、異文化の料理はすべて『邪道』に見える、でもそれ、逆も然り 盛岡冷麺の甘酸っぱいスープとコシのある麺は、岩手の夏を乗り切るために必要な味」

「多分その人の口に合わなかっただけで、盛岡冷麺食べて絶賛してる韓国人の動画いっぱいあるよ」

といった指摘が相次ぎ、

「東京赤坂のチョンギワ(青瓦)の冷麺が美味しい。盛岡冷麺は盛岡の日本冷麺だね」

と東京の冷麺を紹介する声も上がった。

一方で、盛岡冷麺の成り立ちや、韓国の冷麺との違いを丁寧に説明する投稿も多く見られ、

「日本では韓国の食材がなかなか手に入らないから、どうしても日本で手に入る食材でアレンジしないとならないからね。でも盛岡冷麺、これはこれで美味しいよ。牛と鶏のスープに小麦の麺だからあっさりしつつもコクがあって、蒸し暑い日本の夏場にピッタリ!」

「あなたが言ってる日本の焼肉屋の冷麺と、写真に写っている盛岡冷麺は全く別物なんですよ。 焼肉屋の冷麺は韓国の冷麺に寄せて作ろうとしたもの。あまり似せることは出来てないけどね。 写真のものは岩手県の盛岡という場所の名物で、冷麺を日本人の口に合うようにアレンジした食べ物です! 」

という反応も寄せられた。

「自分達が知ってる料理とは別物に…」

また、

「盛岡冷麺は本場で食べないと美味しくないです」

「盛岡冷麺も別物でおいしいです」

と盛岡冷麺の美味しさや独自性を伝える声も広がった。

なかには、

「ローカライズの結果自分達が知ってる料理とは別物になってしまったから本場の冷麺と同じと思って食べると美味しく無いってこと」

と韓国人ユーザーの意図を読み解いた投稿も見られた。

そもそも盛岡冷麺とは、どんな歴史を持つ料理なのか。「盛岡の冷麺発祥の店」と記した盛岡市内の焼肉店のホームページには「先代が試行錯誤を繰り返し、1954年に現在地で食道園の冷麺を完成させました」と紹介。岩手県の公式観光サイトにも、朝鮮半島北部の咸興出身のこの店の創業者が、すでに日本に伝わっていた辛みのないあっさりした平壌冷麺に故郷の辛みのある冷麺の味をミックスしたことが盛岡冷麺の始まりだとつづられている。つまり盛岡冷麺は、異なるスタイルの冷麺を組み合わせて日本で独自に発展させた料理だといえる。

「国民食」は魔改造だらけ?

冒頭のユーザーはその後、さらにこんな投稿を公開した。

「魔改造の国だから。外国の料理を日本人の好みに合わせて変える国だから。だから『本場と違う』って文句言われても、そうだねとしか言えないよね。ごめんね、日本人好みにしてあって」

この「魔改造」という言葉が示すように、日本には海外の料理を独自にアレンジして定着させたメニューが多い。ラーメンは中国の「拉麺(ラーミェン)」がルーツだが、日本で醤油・味噌・豚骨といった独自のスープと「かん水」を用いた麺が進化し、もはや中華料理とは別ジャンルの日本料理として世界に認知されている。カレーライスもインドからイギリスを経由して日本に伝わった際、小麦粉でとろみをつけ、ご飯にかける「欧風+日本流」のスタイルに魔改造された。

餃子は中国で「水餃子」が主流で主食として食べられるが、日本では「焼き餃子」を白米のおかずとして食べるスタイルが定着している。ニンニクを効かせるのも日本独自のカスタマイズだ。とんかつはフランス料理の「コートレット(子牛の肉を少量の油で焼く料理)」がルーツ。それを日本の「天ぷら」の技術を応用し、多量の油で揚げるディープフライ・スタイルに魔改造したのが始まりだ。ナポリタンはイタリアには存在しない「ケチャップ炒めパスタ」である。戦後、GHQが持ち込んだ保存食から着想を得て、日本人の舌に合うよう横浜のホテルで誕生した。

こうした「魔改造の国」という表現に対しては、賛否の声も上がった。

「日本のカルボナーラはイタリア人キレて良い、魔改造するのは良い、別の名前使えよと思う。ピザを注文してお好み焼き出て来たらさすがに怒るわ」

という指摘がある一方で、

「日本は他国のものをパクるんじゃなくて日本人の好みに合わせて魔改造するんだよね そして、それを極めに極める」

「正直、料理の起源なんて『どうでもいい』 料理で大事なのは『美味しい!』」

「そうですよね。だから魔改造されても怒りはしないよ?カリフォルニアロールなんて日本でも売ってるし」

といった賛同の投稿が相次いだ。

Xの人工知能「Grok」による翻訳機能で言語の壁を越えたコミュニケーションが広がったことで、自国語内に向けたつもりの投稿が自動翻訳により思わぬ形で他言語圏のユーザーにも届くようになっている。冷麺1枚の画像が日韓のユーザーをつなぎ、思わぬ形で日本の食文化が持つ“魔改造の歴史“を改めて浮き彫りにした。

配信元: iza!

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