エスカレートする要求
モヤモヤを抱えたまま過ごしていたある日、美紀から再びメッセージが届きました。
「ねえねえ、ベビーベッド持ってない?ベビーカーとベビーチェアは別の子から借りたんだけど、ベッドだけ見つからなくてさ~」
前回のワンピースさえ返ってきていないのに、高価な大型のベビー用品まで貸してほしいという図々しさに、私は強い戸惑いを感じました。他の人からもかなりモノを借りているようです。
「また返ってこないかもしれない」「勝手に誰かに譲られてしまうかもしれない」という不安が、親切心を上回ってしまいました。
境界線を引く勇気
悩んだ私は美紀に即答せず、後日ママ友の佐藤さんに相談してみました。佐藤さんははっきりとこう言いました。
「それは、言わないと伝わらないタイプの人だよ。あなたの優しさを都合よく利用されてると思う」
佐藤さんの言葉にハッとしました。私は美紀との関係性を壊したくなくて黙っていましたが、服が返ってこなくて他の服で代用した時点で、私が都合よく利用されて不便を被っているのです。
私は佐藤さんにお礼をして帰宅したあと、意を決して美紀に返信をしました。
「ごめんね、ベッドはいつか欲しい3人目のときにも使いたいから貸せないの。あと、前に貸したワンピースもそろそろ返してほしいんだけど大丈夫かな?」
意を決したメッセージに美紀から返ってきたのは、驚くべき言葉でした。
「あ、ごめん!もらったものだと思っちゃってたわ。もちろん今度返すね」
拍子抜けするほど軽い返事でした。彼女はいろいろな人からものを借りているようですし、「もう返さなくていいよ」という相手もいたのでしょう。悪気がないからこそ、価値観のズレは恐ろしいものです。
今回の件で、どんなに仲が良い友人でも、大切なものの貸し借りには慎重になるべきだと痛感しました。自分の「大切にしたい」という気持ちを後回しにしてまで守るべき友情なんて、きっとないのだから。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: hattiki0421
(配信元: ママリ)

