現在放送中のNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合ほか)で、キリスト教の牧師・吉江善作役を好演中の原田泰造(ネプチューン)。教会の活動として炊き出しに汗を流し、その際に着用するフリル付きの白エプロン姿がまるでヒロインのようだと朝ドラファンの間で話題だ。4年前に捨て子だった大家直美(上坂樹里)を引き取り、以来、ずっと見守ってきた吉江は、自立したい彼女の意思を尊重して別々に暮らしつつも、常に気にかけている。吉江といえば、とにかく涙もろく、自身が抱いた最初の印象も「この人、すぐ泣くなぁ…」だったという。しかし、実際にセットに入り演じてみると「泣くことがしっくりくるんですよ(笑)」と心境が変化した。その理由について原田自身は「直美が捨てられてからの道のりや今でも差別されていることをすべて知っているから、人一倍愛情があるのでしょうね」と分析している。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。見上愛と上坂がダブル主演を務め、「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書く。主題歌「風と町」を歌うのは、Mrs. GREEN APPLE。
原田泰造 コメント
――出演オファーを受けたときの心境は?
「オファーをいただいたときはうれしかったです。
以前に出演させていただいた『ごちそうさん(2013~14)』が大阪制作だったので、いつか東京制作の“朝ドラ”にも出てみたいと思っていたし、大河ドラマ『べらぼう(2025)』に出演しているとき、メイクルームの裏が“朝ドラ”チームのメイクルームで、『今どんな撮影をしているんだろう』と気になっていたんです。
牧師役を務めるのは初めてだったので、まず聖書を読んだり、街の教会で礼拝に参加してみたりしました。当時の牧師という存在はみんなに歓迎されているわけではなく、白い目で見ている人たちもいたはずです。
それを分かりながらも笑顔で炊き出しなどの活動をし、喜んでもらえるとうれしい。笑顔だけではない側面も伝わればいいなと思って演じています」
――吉江善作さんのキャラクターについてはどのように感じますか?
「脚本を読んで、直美さんのことをいつも見守っていて、さらに教会の周りの街の人たちのことも優しく見守っている魅力的な人物だと思いました。
直美のことは本当の自分の娘のように思い、いいところや悪いところを全部知っているお父さん的存在なのだろうと感じます。
演じる前は『この人、すぐ泣くなぁ……』と思っていたけれど、実際にセットに入って演じてみると泣くことがしっくりくるんですよ(笑)。直美のことを本当に心配しているから、直美が何かする度にびっくりして心配になっちゃって。直美が捨てられてからの道のりや今でも差別されていることをすべて知っているから、直美に対しては人一倍愛情があるのでしょうね。
僕は全然知らなかったけれど、当時は看護をする人間を蔑む人もいたと言います。それを誇りあるすてきな職業に彼女たちが押し上げていく。娘のような存在の直美がそれをやり遂げる過程を見られたら吉江はまた感動してしまうのではないかと思います」

