数年前、息子夫婦が新居を建てるまでの半年間、私たちは一時的に同居することになりました。家族として支え合える時間になるだろうと楽しみにしていたのですが、ある出来事をきっかけに、その考えは大きく揺らぐことになります。
思いがけないひと言
ある日、夕食の準備をしていたときのことです。いつものように台所に立っていると、息子の妻が笑いながらこう言いました。
「お義母さんの味付けって昭和ですね。私のやり方に変えていいですか?」
冗談のつもりかと思いましたが、その直後、嫁は私の作っていた料理に調味料を足し始めました。あまりに突然の出来事に、私は言葉を失ってしまいました。
息子のひと言で救われた空気
その場の空気が張りつめる中、様子に気付いた息子が口を開きました。
「お母さんの料理は俺の好物なんだから、勝手に変えないで」
そのひと言で、ハッとわれに返ったように場が落ち着きましたが、嫁はどこか不満そうな様子でした。それ以来、私は必要以上に踏み込まないよう、少し距離を置くようになりました。

