女優の見上愛が奥田りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。23日に放送される第19回の見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第19回(4月23日放送予定)ポイント
りん、娘の環(宮島るか)を取り戻せ!栃木へGO!
りん、幼なじみの竹内虎太郎小林虎之介)と再会
りん、単身で奥田家へ→夫・亀吉(三浦貴大)らに離縁の意思伝える
朝ドラ「風、薫る」第4週「私たちのソサイエティ」(第16~20回)ストーリー展開
大山捨松(多部未華子)に同行した炊き出しの場で、直美とりんは再会した。直美は初対面を装うが、りんはかつて手当てを受けた縁で捨松とあいさつを交わした。その後、炊き出しが始まると、1人の少年が嘔吐し、真っ先にりんと直美が救護に動いた。捨松は2人を注視しながら、安全な水の飲ませ方や吐しゃ物の処理方法を指示した。
炊き出し後、大山邸に招かれた2人は、捨松からトレインドナース(訓練された看護師)にならないかと誘われる。捨松は、看病が蔑まれる現状を憂い、「社会を変えたい」と熱弁。養成所での教育や、女性が自立できる高給な専門職であることを説いた。捨松は2人にその資質を見出していたが、直美は自分にはその心持ちがないと断った。捨松は、「アワーソサイエティ」を実現させるための力を貸してほしいとりんに頭を下げた。
帰宅したりんは母・一ノ瀬美津(水野美紀)に相談するが、娘を下女と蔑まれる職に就かせたくないと美津は猛反対。捨松にも「命を金に換えて暮らせと仰せか」と嫌悪感を示すが、りんは、今のままでは環を女学校に通わせられないという不安を抱えていた。そんななか環が発熱。かつて父・信右衛門(北村一輝)がコレラで倒れた際、自分が看病していれば助かったかもしれないと後悔しているりんは、今も何もできない自分に直面し、捨松の言葉を思い出しながら葛藤した。
一方の直美は、鹿鳴館で海軍中尉の小日向栄介(藤原季節)を接客。髪飾りをほめられるなど、順調な交際に幸せを感じていた。仕事帰り、教会に立ち寄った直美は牧師の吉江善作(原田泰造)に、近いうちに結婚すると告げ、結婚すればここへは来られなくなると語った。吉江は「それが直美さん、あなたの本当の幸せならば。Is this your life?」という問いにかけたが、直美は何も返せなかった。
翌朝、環の熱は下がり、食欲も回復した。その後、りんは偶然街で「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と出会い、彼から団子をご馳走された。りんは抱えている悩みをシマケンに相談。周囲の白い目にさらされると美津から反対されていることが原因だと思っていたが、シマケンと話すうちに、自分の中に看護婦に対する無意識の偏見や、再婚への不安があることに気づかされ、「私のなかのモヤモヤ、偏見に気づけたんで。ありがとうございました」と感謝した。
直美が街を歩き回っていると、和服の小日向が知らない女性と腕を絡めて親しげに話しているのを目撃する。小日向は、どうして最近会ってくれないのかという女性に、「今、金になりそうな仕事があるんだよ」と説明し、彼女から「欣二」と呼ばれていた。他の女と会っているのだろうと疑われていたが、そんなことあるはずないと否定していた。小日向の面倒は彼女がすべてみているようだった。
直美が「今日はお休みですか?」と詰め寄ると、小日向は直美もウソをついていると返し、自分が詐欺師だと認めたうえでウソのつき方をアドバイスするなど開き直った。鹿鳴館に入るために直美を利用したという彼は、「中に入って、金持ちで暇な華族のおばさまでも何人か見つけたらしばらく食いつなげる」と言い、「警察呼ぶなら、俺もあんたのこと話すよ。俺は慣れてるから構わねぇ。親はガキのころ死んで困る奴もいねぇ」と居直った。直美が、小日向のようなクズがいるせいで、親がいない子が見下されると怒りを爆発させると、小日向は「直美さんも親いないの? それで鹿鳴館のメイドに…。頑張ったね」とバカにし、自分の本当の名は「寛太」だと名乗って直美の本名を尋ねた。直美は自分の本当の名前も親の顔も知らない。彼は「せっかく鹿鳴館に潜り込んだんだ。次はどっかの華族の坊ちゃんでもつかまえな」と言って去っていった。直美は悔しさと悲しさをにじませて涙を流した。
直美はそのまま鹿鳴館へ向かい、捨松に旗本の娘だとウソをついていたことを謝り、メイドを辞めさせてほしいと申し出た。「それは今更ですわ」と戸惑い、理由を聞く捨松。直美は「どれだけ着飾って、自分を偽っても、しょせん私は、ほかの人にはなれないって、嫌ってほど分かったんです」と答え、「でも私に戻っても何もない。そのこともよくわかりました」と続けた。
その日の夜、美津たちが目を離した隙に、環が何者かに者にさらわれた。
朝ドラ「風、薫る」第19回「私たちのソサイエティ」見所
環を取り戻すため、栃木へ向かったりんは、虎太郎と再会する。虎太郎は、奥田の店は相変わらず繁盛しているが、亀吉は酒を飲んでは暴れているとりんに話す。心配する虎太郎に、りんは奥田家には1人で行くと告げる。りんは、久しぶりに亀吉と義母の貞(根岸季衣)に向き合い、離縁の意思を伝えるが…。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナースをモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

