皆さんには、家族の人生の分岐点での選択を制限してしまったのではないかと考えてしまった経験はありませんか。あのとき違う決断をしていたら、と後から振り返ったときに後悔してしまうこともありますよね。今回は、筆者の友人A子が過去の自分の発言を振り返り、家族の未来について考えさせられたエピソードをご紹介します。
久しぶりの帰省で聞いたうれしい報告
A子は60代の専業主婦で、来年定年を迎える夫と穏やかな日々を過ごしています。ある日、社会人7年目になる息子が帰省し、昇進が決まったことを嬉しそうに報告してくれました。さらに話を聞くと、昇進と同時に海外赴任の打診も受けているとのこと。家族にとって大きな転機ともいえる知らせに、A子は喜びと同時に複雑な気持ちを抱きました。
ふとよみがえった記憶
息子の話を聞いた瞬間、A子の脳裏にある出来事がよみがえります。それは、夫がまだ若かった頃、同じように昇進と海外赴任の話を持ちかけられたことがありました。当時は息子が生まれたばかりで、慣れない育児に追われる毎日。異国の地での生活に強い不安を感じたA子は、「今回は断ってほしい」と夫に伝えてしまったのです。夫は迷いながらもその言葉を受け入れ、日本での勤務を続ける道を選びました。

