何度でも、その名前を呼んでしまう
「グミ」「銀次郎」。幾度も口にしたこの言葉は、〈おはようより、いただきますよりも、数えきれないほど発していた〉。でも、この世から去ってしまっても、呼び続けていたい。胸がしめつけられるような、真希さんの思いです。動物との共生と、無償の愛情。本書を読むと、命の終わりを見せてくれたグミと銀次郎に、感謝の念が止まらなくなるのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

