豊胸は施術方法によって得られる効果や注意点は異なるため、正しく理解したうえで選択する必要があります。本記事では、豊胸で期待できるメリットから具体的な施術方法の選び方まで、WOM CLINIC GINZAの深堀純也先生に聞きました。

監修医師:
深堀 純也(WOM CLINIC GINZA)
2020年よりWOM CLINIC GINZA統括医師。脂肪吸引、特にフェイスラインの脂肪吸引を得意とし、あらゆる施術においてダウンタイムをできるだけ少なく、仕上がりを良くすることを心がけている。現在までの症例数は顔の脂肪吸引だけで約7000人、口コミの数は約2000件にのぼる。国内はもちろんのこと、海外から来院する患者も多い。
豊胸で得られるメリット
編集部
豊胸について教えてください。
深堀先生
豊胸手術には幅広いメリットがあります。まず、バストにボリュームが出るとウエストとの高低差が強調され、メリハリが出せます。いわゆるくびれが目立ちやすくなるのです。また、丸みのあるバストラインが加わると、女性らしい柔らかな印象が強調されます。S字ラインが際立ち、全体として女性らしさが引き立つボディラインに見えやすくなります。
編集部
ほかにはどのようなメリットがありますか?
深堀先生
左右のボリュームやハリにおけるアンバランスを整えたいという相談も多く寄せられます。授乳後に形が変わった、片側だけボリュームが落ちたといった悩みに対して、バランスを整える目的で豊胸を選ぶ人もいます。
豊胸の代表的な施術方法
編集部
豊胸にはどのような方法がありますか?
深堀先生
大きく分けて、シリコンバッグを挿入する方法、脂肪を注入する方法、ヒアルロン酸を注入する方法があります。それぞれサイズアップの幅や自然さ、ダウンタイム、持続性が異なります。
編集部
まず、シリコンバッグによる豊胸について教えてください。
深堀先生
シリコンバッグ豊胸は、シリコン製のバッグをバストに挿入し、ボリュームを出したり形を整えたりする施術です。わきの下や胸の下など、傷が目立ちにくい部位から挿入し、乳腺や筋肉の下にバッグを配置します。バッグの大きさや形を調整できるため、仕上がりを比較的コントロールしやすい方法です。
編集部
シリコンバッグによる豊胸は、どのような人に向いていますか?
深堀先生
2カップ以上のサイズアップを希望する人や、バストのボリュームを出したい人に向いています。長期的な効果が期待できるとされており、サイズアップを最優先したい場合の選択肢です。ただし注意点として、シリコンバッグは10年ごとの入れ替えが推奨されており、入れ替えの際は再施術する必要があります。また、破損や拘縮、経年劣化などが起こる可能性があります。
編集部
次に、脂肪注入による豊胸について教えてください。
深堀先生
脂肪注入豊胸は、自身の太ももやおなかなどから脂肪を採取し、バストに注入する方法です。自分の脂肪細胞を使うため、見た目やさわり心地が自然になりやすい点が特徴です。特に、採取した脂肪から、毛細血管の破片や赤血球・白血球などの不純物を分離し、純度の高い脂肪のみを注入する方法は、定着しやすい傾向にあります。
編集部
脂肪注入ならではの特徴や注意点はありますか?
深堀先生
注入した脂肪が全て定着するわけではなく、注入直後と定着後でボリュームが変わる場合もあるため、一度に大きくサイズを上げるよりも、1~1.5カップ程度の自然な変化を目指す人に向いています。豊胸した部分だけでなく、脂肪吸引した箇所にも筋肉痛のような痛みが出る点などに注意が必要です。また、脂肪の質や注入方法によって仕上がりに差が出る点は理解しておく必要があります。
編集部
ヒアルロン酸による豊胸について教えてください。
深堀先生
ヒアルロン酸豊胸は、専用のヒアルロン酸製剤を注射で注入し、バストのボリュームや形を整える方法です。切開を伴わず施術時間が短い点はメリットと言えます。しかし、体内で徐々に吸収されるため効果は一時的であり、持続させるには再注入が必要です。さらに、海外では安全性の観点から禁止または推奨されていない国もあります。手軽さだけで選ばず、リスクや位置づけを十分理解したうえで慎重に判断する必要があります。日本でも、日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)が「安易に行うべき治療ではない」という立場をとっています。

