
京都市中京区・富小路エリアにて、新たなギャラリー・ポップアップスペース「( ocue . kyoto(オクキョウト)」が5月1日(金)にオープンする。同施設は、アート・ファッション・文化領域を横断しながら、表現の背景や価値に触れることを志向する来訪者に向けて開かれた場所だ。
目に見えない奥ゆきを引き寄せる体験を提供

百年を超える月日を経て、尚現存する伝統的な京町家の最奥に位置する蔵。富小路通りから歩みを進めると辿り着く「(ocue.kyoto」は、日本語の奥・置・屋・臆(むね、心の中)などの「おく」という言葉を起点に、ものやことを「置く」ための部屋であり、ものやことの「奥」へ一歩踏み込む「きっかけ(cue)」となる場所として構想された。

目に見えるものごとに含まれた、目には見えない奥ゆき、思想や哲学、文脈や時間の積層を浮かび上がらせ、引き寄せていく体験を提供する。
京町家の最奥に位置する可変的な展示空間

「(ocue.kyoto」は、京町家の最奥に位置する蔵を起点に構成された、複数の階層を巡る空間。限られた約16坪の中に、複数の階層と奥行きを内包し、物理的な広さ以上の空間体験を生み出す。

玄関

2階 室A
来訪者は、通りから一歩奥へと進み、玄関(前庭)から建物内部へと導かれたのち、2階へと上がる。上層となる2階の室Aは、白い壁と天井によって構成された抽象的な空間で、均質な光が展示物の輪郭を静かに浮かび上がらせる。

1階 室B
そこから階段を下り、1階の室Bへと進むと、床一面に広がるガラス越しに、半地下に設えられた庭が現れる。1階の室Bは、その半地下空間を“奥庭”として見立てて構成されており、床下に広がる庭と連続することで、視線はさらに奥へと導かれる。視覚的な広がりとともに、空間は次第に内側へと閉じ、見るという行為から、感じるという体験へと移行していく。
玄関(前庭)から室A(2階)、室B(1階)から奥庭への移動の中で、空間は外から内へと静かに折り重なっていくという。
この空間は、ギャラリーおよびポップアップスペースとして機能し、展示ごとにその印象や役割を変容しながら運用される。
