なぜ今、「シニアインフルエンサー」が社会を動かしているのか
近年、SNSで活躍するシニア層が急増しています。彼らの発信は、単なる日常の記録にとどまらず、新しいライフスタイルの提案として、多くのファンを獲得しています。
注目される最大の理由は、「フィルターのない等身大の魅力」です。加工写真があふれるSNSにおいて、シニア世代が持つ「経験に基づいた自信」や「自分らしく楽しむ姿勢」は、若年層にとって新鮮で、逆に「憧れの大人像」として映るのでしょう。
また、読者層はシニア世代だけではありません。30~50代の「老いに対して不安を抱える層」が、彼らを見て「年を重ねるのも悪くない」と希望を見いだしているのです。今、社会は彼らに「デジタルを通じた社会との繋がり」や「年齢にとらわれない新しい生き方のモデル」となることを期待しており、インフルエンサーたちはその期待に応える形で、社会の固定観念を壊し続けています。
SNSで話題のシニアインフルエンサー3組
個性豊かなシニアインフルエンサーの中でも、特に注目を集める話題のインフルエンサーを紹介します。
話題のシニアインフルエンサー1組目は、宮城県仙台市で暮らす70歳のbonさんと69歳のponさんです。夫婦である2人は、夫のbonさんが定年退職することを機にInstagramでファッションに関する情報発信を開始。一般人ながら、今やフォロワー数は89万人超を誇ります。
2人のトレードマークになっているのが、キュートな「おそろいコーデ」。アイテムの柄や色味をマッチさせつつ、黒縁の丸メガネとグレイヘアを合わせたスタイルは多くの人を魅了しています。
2人目は、70代のファッショニスタとして人気を集める内藤朝美さん。大胆な色使いのアイテムや個性的なデザインの服などを着こなし、ハイセンスなファッションを楽しむシニア女性です。
2025年11月に更新されたInstagramの投稿では、「久しぶりにジージと2人でちょこっとデートして来ました」という文言を添えて当日のコーデを紹介。真っ赤なクラシックカーの助手席から降りる内藤さんは、黒のトップスとスニーカーにレオパード柄のパンツを身に付けサングラスもかけています。
上品さと遊び心のバランスが絶妙な着こなしに対し、コメント欄では「只者じゃないオーラがあふれてる」「かっこよすぎる~真似したい!」などの声が上がりました。
最後に注目するのが、「きょうかのばあば」という名前で活動する70代の女性インフルエンサーです。実はかつて同志社大学工学部の電子工学科を卒業し、プログラマーとしての職務経験もある彼女。シニアとなった今でもデジタル機器の扱いはお手の物で、AR企業「XREAL Japan」の公式SNSアンバサダーも務めています。
そんな「きょうかのばあば」さんが話題になったきっかけは、実の孫娘であるきょうかさんが開設したTikTokアカウントでの投稿。シニアながらテクノロジーを使いこなす姿がバズり、多くの反響が寄せられるようになりました。現在はInstagramやYouTubeなども活用して、シニアでも使えるデジタルサービスの情報を発信しています。

