不眠の要介護者の介護負担を軽減するサービス

夜間の介護負担を軽減するサービスはありますか?
夜間の介護による睡眠不足は、介護者の心身を大きく消耗させます。そのため、公的な介護保険サービスを利用して負担を軽減することが重要です。具体的には、短期入所生活介護(ショートステイ)や夜間専用の訪問介護、複合的な居宅介護などから選択します。介護者が倒れてしまう前にプロを頼ることは、生活を安定して続けるための有効な手段です。
要介護者の不眠にはどのような介護サービスが受けられますか?
夜間に特化したサービスなどが提供されています。代表的な例が、定期巡回を行う夜間対応型訪問介護や、休息を目的としたショートステイなどです。夜間対応型訪問介護では、ヘルパーが巡回してケアを行う定期巡回のほか、緊急時に呼び出せる随時対応も備わっています。また小規模多機能型居宅介護であれば、通いや泊まり、訪問を一つの事業所で完結できるのが利点です。馴染みのスタッフが対応するため、環境変化に敏感な方の不眠対策にも適しています。
夜間の介護サービスの費用はどのくらいですか?
介護保険が適用されるため、自己負担額は一定の範囲内に収まる仕組みです。所得によりますが、費用の1割から3割の支払いで利用可能です。例えば、夜間対応型訪問介護を1割負担で利用する事例を考えてみましょう。この場合、1ヶ月の基本料金は数千円程度からの設定です。家族の睡眠と安心感の対価としては、検討しやすい金額といえます。具体的な費用については、早めにケアマネジャーなどに相談することをおすすめします。
編集部まとめ

要介護者の不眠は、ご本人の健康だけでなく、支えるご家族の心身をも削る切実な問題です。不眠の原因は身体の痛みや薬の影響など、一つではありません。まずは生活環境の見直しなど、薬に頼らない対策から始めましょう。
一方で、睡眠薬を使用する際は副作用のリスクも伴います。自己判断はせず、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。なにより大切なのは、介護をしている方が一人で抱え込みすぎないことです。
夜間対応の負担が限界に達する前に、公的サービスを積極的に頼りましょう。休むことは、介護を長く続けるために必要な、前向きな選択です。介護者自身の睡眠や健康を維持することは、穏やかな生活を送るうえで重要な役割を果たします。
参考文献
健康づくりのための睡眠ガイド2023 厚生労働省
不眠症 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
高齢者の睡眠障害とケア 老年看護学 第28巻 第2号
高齢者の医薬品適正使用の指針 総論編 厚生労働省
睡眠薬の適正な使⽤用と休薬のための診療療ガイドライン 厚⽣生労働科学研究班・⽇日本睡眠学会ワーキンググループ
各介護サービスについて 厚生労働省
介護報酬の算定構造 厚生労働省

