子どもたちが独立したあの日、にぎやかだった家の中が急に静まり返りました。これまで当たり前のように過ごしてきた日常が一変し、ぽっかりと穴が開いたような感覚に包まれたのです。
静けさの中で感じた喪失感
私は50代の主婦です。子どもたちが独立してからというもの、家の中は驚くほど静かになりました。毎日慌ただしく過ごしていたころとは違い、時間を持て余すようになり、次第に自分の存在価値までわからなくなってしまいました。
それまで家族のために動くことが当たり前だった分、急に役割がなくなったように感じてしまったのです。
一歩踏み出した小さなきっかけ
そんなある日、地域のボランティア募集のチラシが目に留まりました。最初は迷いもありましたが、思い切って説明会に参加してみることにしました。
そこで出会ったのは、私と同じように日々の変化に戸惑っている方々でした。自分だけではなかったと知り、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。その後、子ども食堂の手伝いを始めることになりました。

