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目に光が走ったら受けるべき2つの検査。「網膜剥離」の診断まで流れとは?

目に光が走ったら受けるべき2つの検査。「網膜剥離」の診断まで流れとは?

光視症を自覚して眼科を受診した場合、網膜剥離や裂孔の有無を確認するために、いくつかの検査が行われます。迅速かつ正確な診断には、眼底検査をはじめとした複数の検査が欠かせません。どのような検査が行われるのか、それぞれの検査がどのような意義を持つのかについて、わかりやすく説明します。

柿崎 寛子

監修医師:
柿崎 寛子(医師)

三重大学医学部卒業 / 現在はVISTA medical center shenzhen 勤務 / 専門は眼科

光視症を伴う網膜剥離の診断と検査

光視症を自覚して眼科を受診した場合、網膜剥離や裂孔の有無を確認するために、いくつかの検査が行われます。これらの検査は迅速かつ正確な診断に不可欠で、治療方針を決定する重要な情報を提供します。ここでは、主な検査方法とその意義について説明します。

眼底検査と散瞳薬の使用

光視症の原因を調べる基本的な検査は、眼底検査です。眼底検査では、眼科医が検眼鏡やスリットランプと呼ばれる器具を用いて、網膜の状態を直接観察します。網膜裂孔や剥離の有無、網膜の色調変化、出血の有無などを詳細に確認します。

検査の精度を高めるため、多くの場合、散瞳薬が使用されます。散瞳薬は瞳孔を開く目薬で、点眼後15分から30分程度で効果が現れます。瞳孔が開くことで、網膜の周辺部まで詳しく観察できるようになります。網膜裂孔は周辺部に生じることが多いため、散瞳検査は特に重要です。散瞳後は数時間まぶしさを感じたり、近くが見にくくなったりするため、検査後の車の運転は控える必要があります。眼底検査により網膜裂孔が発見された場合は、その場でレーザー治療の適応が判断されることもあります。

画像検査による詳細な評価

眼底検査に加えて、より詳細な情報を得るために画像検査が行われることがあります。光干渉断層計(OCT)は、網膜の断層画像を撮影する検査で、網膜の各層の状態や厚さを詳しく評価できます。黄斑部の剥離の有無や程度を正確に把握するのに有用です。

超音波検査(Bモード)は、硝子体出血などで眼底が直接観察できない場合に用いられます。超音波により網膜の位置や剥離の範囲を確認できます。眼底写真撮影では、網膜の状態を記録し、経過観察や治療計画の立案に役立てます。広角眼底撮影装置を用いると、散瞳せずに周辺部まで撮影できる場合もあります。これらの検査結果を総合的に評価することで、網膜剥離の診断が確定し、適切な治療方針が決定されます。検査は通常、数十分程度で完了し、痛みを伴うことはほとんどありません。

まとめ

網膜剥離の初期症状である飛蚊症や光視症は、視力を守るための重要なサインです。これらの症状を正しく理解し、変化に気づいたときに速やかに眼科を受診することで、多くの場合で視力の低下を防ぐことができます。特に急激な飛蚊症の増加、光視症の出現、視野欠損といった症状が現れた場合は、緊急性が高く、当日中の受診が推奨されます。網膜剥離は早期発見・早期治療により良好な予後が期待できる疾患です。少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに眼科専門医に相談することが、大切な視力を守る第一歩となります。

参考文献

日本眼科学会「網膜剥離」

厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 網膜剥離」

配信元: Medical DOC

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