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「腎盂腎炎」で背中が痛む? 左右で違う“危険度”と見分けるための【2つのポイント】

「腎盂腎炎」で背中が痛む? 左右で違う“危険度”と見分けるための【2つのポイント】

腎盂腎炎による背中の痛みは、左右どちらか一方だけに現れることが多く、これは細菌感染が片方の腎臓に起こっていることを示しています。片側性の痛みが生じるメカニズムと、両側に痛みが及ぶ場合に考えられるリスクについて解説します。痛みの広がり方を知ることで、状態の深刻さを早期に把握する手がかりとなります。

田中 茂

監修医師:
田中 茂(医師)

2002年鹿児島大学医学部医学科卒業 現在は腎臓専門医/透析専門医として本村内科医院で地域医療に従事している。
専門は内科学・腎臓内科・血液透析・腹膜透析・臨床疫学・生物統計学

背中の痛みが片側だけに現れる理由

腎盂腎炎による背中の痛みは、左右どちらか一方に現れることが多く、これは感染が片方の腎臓に起こっているためです。痛みが片側に限られる理由を理解することで、腎盂腎炎の診断に役立ちます。

細菌感染が片方の腎臓に起こるメカニズム

腎盂腎炎は、膀胱から尿管を経由して細菌が腎臓に到達することで発症します。細菌は通常、片方の尿管を上行して片方の腎臓に感染するため、炎症も片側に限られることが多くなります。尿の流れが滞る、尿管に異常があるなどの条件が重なると、細菌が上行しやすくなります。また、片方の腎臓に既存の疾患や構造的な問題がある場合、その腎臓が感染しやすくなることもあります。感染が片側に限られている段階で治療を開始すれば、もう片方の腎臓への感染を防ぐことができます。痛みが片側に現れる場合でも、放置すると両側に広がるリスクがあるため、早期の治療が重要です。

両側に痛みがある場合の注意点

まれに、腎盂腎炎が両側の腎臓に同時に起こることがあります。この場合、両側の背中に痛みが現れ、症状がより重篤になることがあります。両側性の腎盂腎炎は、免疫力が低下している方や、糖尿病などの基礎疾患がある方に起こりやすい傾向があります。両側に炎症が広がると腎機能が急激に低下し(急性腎障害)、入院による集中的な治療が必要になる可能性もあります。両側に痛みがある場合は、他の重篤な疾患や、感染が急速に全身に及んでいる可能性があるため、より緊急性が高いと考えられるため、速やかに医療機関を受診し、入院治療が必要かどうかを判断してもらうことが大切です。早期の対応が、腎機能を守るための鍵となります。

まとめ

腎盂腎炎は、発熱や背中の痛み、震えといった特徴的なサインを見逃さず、早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことができます。症状に気づいたときは自己判断で様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが大切です。また、日常生活での予防策を意識することで、再発のリスクを減らすことができます。健康な生活を維持するために、症状やサインについて正しい知識を持ち、適切な対応を心がけましょう。

参考文献

厚生労働省「腎盂腎炎について」

日本泌尿器科学会「尿路管理を含む泌尿器科領域における感染制御ガイドライン」

日本腎臓学会「腎臓の病気について調べる」

配信元: Medical DOC

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