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「内視鏡検査」は痛いって本当? 『胃がん』早期発見へ向けた苦痛の少ない受け方

「内視鏡検査」は痛いって本当? 『胃がん』早期発見へ向けた苦痛の少ない受け方

胃がんは、日本人に多いがんの一つで初期の自覚症状がほとんどなく、症状が出たときには、すでに進行しているケースもあります。胃がんの早期発見には内視鏡検査が有効とされているものの、「苦しい」「つらい」という印象から、検査をためらう人も多いのが現状です。今回は、阿部クリニック院長の阿部先生に、内視鏡検査をする意義や苦痛を少なくする方法などについて解説してもらいました。

※2026年2月取材。

≫【一覧でわかる】内視鏡の苦痛を減らす方法 阿部 泰伸

監修医師:
阿部 泰伸(阿部クリニック)

1996年、弘前大学卒業。横浜市立大学附属病院にて研修医として勤務後、横浜市立大学第三内科(現・消化器内科)に入局。横須賀北部共済病院(現・横須賀共済病院)、横浜労災病院、横浜市立大学附属病院消化器内科での勤務を経て、横浜市立大学医学部消化器内科学講座にて助手、助教を務める。2012年より阿部クリニック院長に就任。医学博士。日本内科学会 総合内科専門医、日本消化器病学会 消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医。

なぜ早期発見が重要なの?

なぜ早期発見が重要なの?

編集部

胃がんについて教えてください。

阿部先生

胃がんは、胃の粘膜から発生するがんであり、進行するまで症状が出にくい点が特徴です。気付かないうちに病状が進行してしまうこともあるため、早期に見つけて治療につなげることがとても重要です。

編集部

初期症状が出にくいのですね。

阿部先生

「出にくい」というか、症状が出ないケースが多いですね。進行すると胃の痛みや不快感、食欲不振、体重減少、貧血などが表れる場合もありますが、症状が表れた段階ではかなり進行しており、治療の負担が大きくなることも考えられます。

編集部

早期に見つかると、治療はどのように変わりますか?

阿部先生

早期胃がんであれば、内視鏡を使った治療だけで治癒できるケースも多く、体への負担を抑えた治療が可能です。一方、進行してから見つかった場合、手術や抗がん剤治療などが必要になることがあります。

編集部

「症状がなくても、検査を受けた方がよい」と言われるのは、早期発見によって治療法が変わるからなのですね。

阿部先生

そのとおりです。胃がんは「症状がないから大丈夫」という病気ではありません。自覚症状がないうちに検査を受けることで、胃がんやその前段階の病変の早期発見につながり、治療の選択肢を広げることになります。

胃がんの早期発見に内視鏡が有効な理由

胃がんの早期発見に内視鏡が有効な理由

編集部

胃がんの早期発見には、どのような検査が有効ですか?

阿部先生

胃の中を直接観察できる内視鏡検査が有効な検査の一つです。粘膜の色調や細かい変化も確認できるため、胃がんになる前のわずかな病変も見つけやすいという大きな利点があります。

編集部

バリウム検査との違いを教えてください。

阿部先生

バリウム検査は胃全体の形を確認する検査で、異常の有無を広く調べる目的で行われます。一方、内視鏡検査は粘膜を直接観察できるため、必要に応じて組織を採取できます。最近は、CCDカメラ(デジタルカメラなどにも使われている、光を電気信号に変換して鮮明な映像にする小型センサー)で画像を撮影する「電子内視鏡」、電子内視鏡の画像を特殊な方法により処理することで詳細に観察ができる検査機器も開発されており、診断精度がより高くなっています。

編集部

内視鏡検査の場合、必要に応じて組織を採取するのでしょうか?

阿部先生

はい、がんが疑われる場合はその場で組織を採取し、詳しい検査や治療の方針を決定します。将来、胃がんに進行しそうな病変をあらかじめ切除しておくことも可能です。

編集部

検査でありながら、予防にもつながるということですね。

阿部先生

そうですね。内視鏡検査は、予防と早期発見、病変の切除につながる検査です。切除だけで治療が完了すれば、入院や手術を避けられます。ただし、全てのがん病変がその場で切除できるわけではないことも知っておく必要があります。

配信元: Medical DOC

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